パナソニック ホームズ 買取再販の新ブランドで住宅流通事業拡大へ 購入者の不安を払拭する保証、サービスを充実
「中古戸建のイメージを変えるのが使命」嶋川ストック事業部長
パナソニック ホームズが買取再販住宅の新ブランド「ReVALUED(リバリュード)」を立ち上げた。
同社の中古戸建住宅を保証・瑕疵保険や全館空調などの付加価値を付けて提供し、買取再販事業の拡大につなげる。
パナソニック ホームズが新たな買取再販住宅ブランド「ReVALUED」をスタートさせた。これまで展開してきた自社の戸建物件の買取再販事業をさらに発展させ、保証・瑕疵保険、全館空調などの安心感を追加。新築住宅同様に選んでもらえる良質な中古住宅の供給をさらに広げていく考えだ。
住宅流通事業で30年に売上300億円へ
同社の事業は大きく分けて新築、ストック、街づくり、海外の4つ。そのうちのストック事業(住宅流通事業、賃貸管理事業、リフォーム事業)は22年度から3年連続で成長し、24年度は売上1000億円を突破した。高い収益を上げており、新築請負事業に並ぶ第2の柱になりつつある。そのうち住宅流通事業の売上110億円の内訳は、マンションが大半で戸建住宅は約1割だという。

中古住宅、特に戸建住宅の流通が浸透しない理由について、ストック戦略企画部の山脇信二部長は「もともと当社は新築事業を柱とする会社であるため、戸建オーナーのストック事業に関する認知度がまだまだ低い」と分析。さらに代表取締役・副社長執行役員の嶋川幸次ストック事業部長は「マンションでは購入者が中古でも抵抗なく選ぶようになっている一方で、戸建はまだそうした風潮になっておらず、ある程度の予算があれば新築を選ぶ方が多い」と、一般消費者の意識の問題を指摘し、「戸建のハウスメーカーとして、中古戸建のイメージを変えていくのが使命」と話した。今回の新ブランド立ち上げは、戸建買取再販に注力し自社のストック事業を伸ばすだけでなく、中古戸建流通の市場形成という社会課題解決に向けた取り組みでもある。
ReVALUEDは、最初は戸建に特化するが、ゆくゆくはマンションなど別の住宅にも展開していく予定だ。この新ブランドをエンジンとし、2030年に住宅流通事業で売上300億円突破を目指す。

ビルダー新築建売よりやや高めの価格を想定
ReVALUEDの対象となるのは、自社の戸建住宅で、住宅メーカー10社が設立した(一社)スムストック住宅推進協議会による「スムストック住宅」認定を受けた物件。同社の住宅履歴をもとに、グループ会社であるパナソニック ホームズ不動産が基準をクリアした「スムストック住宅」を仕入れ、売主と買主それぞれの窓口を担当、パナソニック リフォームが様々な付加価値をつけたリフォーム施工を行うなど、グループでワンストップ対応する。良質な物件を求める第一次取得者を主にターゲットとし、エリアや物件の状態などによって差は生じるが、同じエリアの大手ビルダーの新築建売戸建よりやや高い程度の価格設定を想定している。
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