大和久新社長と川畑新会長が就任会見 国内の持続的成長と人材育成に注力
不動産事業への積極投資を明言
旭化成ホームズの大和久裕二新社長が、前社長の川畑文俊会長とともに就任会見を行った。8年ぶりの社長交代を機に会社のさらなる進化を目指し、国内の持続的な成長と人材育成の2点に特に注力していくと話した。
旭化成ホームズの2024年度決算は同社初の1兆円の売上を達成する見込みだ。川畑会長が8年前の社長就任時に掲げた目標で、ポートフォリオの変化など大胆な戦略を実行し、予定の1年前倒しで目標にたどりついた。この機に社長を交代した理由について川畑会長は「基盤が出来上がり、これからは今まで以上に拡大と成長に軸足を移していかないといけない。次のステージでは新社長が進めていく方が、より成功確率が高まると判断した」と説明した。

それを受けた大和久新社長は「25年売上高1兆円、という数字は当時の多くの社員にとって現実味のない数字だったが、現実になりつつある。川畑前社長の有言実行を私も引き継ぎ、お客さまから信頼され、選ばれ続ける会社を築いていきたい」などと語った。
特に注力したいこととして、国内の持続的な成長と人材育成の2点を挙げた。「海外や開発が成長事業であり、国内住宅事業はさまざまな課題と直面している。これまでに以上に事業間の連携を強くしながら、お客さまに価値を提供する体制をつくっていきたい。また、人材育成も重要な課題で、自ら考えて行動できる人材を育成することが必要。そのために、失敗を恐れずにチャレンジできる環境を整えていきたい。社員1人1人の成長こそが会社の原動力になる」と理由を述べた。
25年2月には子会社の旭化成不動産レジデンスの開発事業を本社に移管し、同3月にはマンションデベロッパーのTHEグローバル社と業務・資本提携するなど、不動産開発事業を強化する動きを活発化させている。「マンション事業は建て替えや地権者との合意形成を中心にやってきたが、今後はプラスして土地の仕入れなどを起点とした積極的な投資を行い、投資を含めたマンション事業を広げていきたい。投資はリスク、スピードが絡んでくるため、本社で事業を推進していくほうがいいと考えた」。主に首都圏の土地仕入れを強化し、マンション事業の開発をさらに加速していく。
この4月に大幅な組織改正も行った。マーケティング本部を住宅事業マーケティング本部に改称、法人事業統括本部を新設するなど、「住宅事業の全体を成長させるための新たな建付け」を整え、各事業の推進を図る。「先手を打つということは踏襲したい。社会やお客様の変化を捉えて進めるのが一番大事」と川畑会長のスタンスを受け継ぎ、時代の先を行く大胆なビジネスを展開する考えだ。
決め手は人柄と求心力
〈質疑応答〉
―大和久氏を次期社長に選んだ理由
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