2025.3.26

旭化成ホームズ、都市型3階建て新商品「FREX asgard」のモデルハウス完成

富裕層向けに上質な住空間を提案

 

1月に発表した都市型3階建ての新商品「FREX asgard(フレックス アスガルド)」のモデルハウスを都内の展示所内にオープンした。主に都市部の富裕層に向け高性能かつ上質な空間を提案する。

旭化成ホームズが、重量鉄骨・システムラーメン構造の「へーベルハウス フレックス」シリーズとして、1月に新発売した都市型3階建て住宅商品「FREX asgard(フレックス アスガルド)」のモデルハウスを2月8日、世田谷区の駒沢ハウジングギャラリー内に完成させた。3月上旬時点でまだ受注には至っていないが、これまで110組の来場予約があり、反響は上々だ。

FREX asgardは、世帯収入2000万円以上で都市部での住み替えを検討する富裕層向けの商品で、3階延床面積は100坪ほど、坪単価は115万円からを想定している。同社は近年、経営戦略として戸建の大型化・高付加価値化に注力しており、主軸として展開する2階建て邸宅「RATIUS」シリーズは、22年度から24年度上期累計で1475棟の受注を達成するなど、成果をあげている。この大型化・高付加価値化をさらに進めるため、3階建て商品を新たに投入した形だ。都市部での3階建てでは狭小や賃貸併用の形が多くみられるが、FREX asgardは「都市邸宅」をコンセプトとし、夫婦2人など少人数での上質な住空間を提案している。

FREX asgardモデルハウスの外観。鉱物をイメージしたマットな黒と縦目地が堅牢かつ優美な印象としている
モデルハウス2階のリビング空間。ベランダとフラットにつながっており、広がりを感じさせる

今回完成したモデルハウスも、都市部に住む富裕層の夫婦の住まいをイメージして作られた。建築面積は173.45㎡(52.5坪)で、1階から3階までの延床面積は334.24㎡(101.1坪)。1階は、20.2帖のラウンジに加え、和室、オンラインゴルフ練習部屋、サウナ&中庭の水風呂スペースなど趣味の空間をそろえた。最近は外に移動する手間を省き、自宅内に趣味の空間を作り手軽に楽しむ需要があることから、オプションとしての様々な趣味空間を提案できるようにした。2階は、47.5帖の広々としたLDKが中心。昨年11月から提案可能となった2.56mの天井高、フルフラットベランダ、新開発の大開口サッシ「スライディングマリオン」を採用しており開放感のある豊かな空間を実現している。同社は1月から断熱等級6を全棟標準仕様とした。「スライディングマリオン」は窓のサッシフレームをスリム化したもので、断熱性能を確保しながら、すっきりとした意匠性をもたせているのが特長だ。内装は「上質で新しい価値観を持つアッパー層」をイメージ。存在感のあるブランド家具やキッチンを取り入れ、あえて照明を抑えるなどし、モダンかつ落ち着いた空間に仕上げた。

外観には、マグマや溶岩が冷え固まりできる柱状の割れ目をモチーフにしたランダムな縦目地の外壁デザイン「ランダムバーチカル」と、希少な鉱物レニウム鉱をイメージしたマットな黒の外壁吹付色を使用している。鉱石のような光沢のある粒を含んだ黒と、伸びやかな印象を作る縦のラインが、堅牢かつ優美な外観としている。

このモデルハウスで商品を訴求し、年間150棟の受注を目指す。