New   2025.3.25

積水ハウス、売上高4兆円を突破 営業利益ともに過去最高

すべてのビジネスモデルで増収増益

 

積水ハウスは2024年度の決算を発表した。売上高は4兆円を突破し、売上高、利益ともに過去最高を更新した。

国内戸建住宅はサードレンジが牽引

積水ハウスの2024年度(2025年1月期)の決算は、売上高が4兆585億円(前期比30.6%増)、営業利益は3313億円(同22.3%増)、経常利益は3016億円(同12.4%増)、当期純利益は2177億円(同7.6%増)となった。請負型、ストック型、開発型、国際のすべてのビジネスモデルで増収増益となった。

2025年度の経営計画を説明する仲井嘉浩社長

セグメント別に見ると、請負型ビジネスの売上高は1兆3490億円(同6.2%増)、営業利益は1430億円(同8.4%増)となった。そのうち戸建住宅は、新デザインシステム「life knit design」や、セカンド(3000万~5000円未満)、サードレンジ(5000万円以上)の中高級商品の拡販注力などが奏功し、売上高は前期比1.7%増の4790億円、営業利益は同12.2%増の460億円で増収増益となった。1棟あたりの面積は135.8㎡とほぼ横ばいだが、1棟あたり単価は昨年度の4955万円から5248万円へと大きく上がった。仲井嘉浩社長は受注全体のうち38%を占めるサードレンジの好調が牽引しているとし、「サードレンジの高額物件が伸びているのは、設計、施工、営業がこれまで長年積み重ねてきた結果のたまもの。3大都市圏だけでなく、地方中核都市などでも予想以上に伸びている」と話した。賃貸・事業用建物も、出荷体制の強化や順調な工事進捗により増収増益となった。

ストック型ビジネスの売上高は8709億円(同6.0%増)、営業利益は834億円(同13.3%増)だった。賃貸住宅管理は、好立地・高品質の建物供給や入居者ファーストの付加価値提案により、管理室数の増加と高入居率を維持した。リフォームは、戸建住宅で環境型・提案型リフォーム、賃貸住宅で資産価値の維持向上に向けたリノベーション提案を推進し、受注は好調に推移した。


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