朝日ウッドテック　ペット用天然木フロア「Live Natural for Dog」の訴求を強化

天然木を使ったペット用フローリング「Live Natural for Dog」シリーズの販売を強化する。
1月に、よりグレードの高い挽き板の「Live Natural Premium for Dog」を発売、体験会や体験キットのレンタルサービスなどでエンドユーザーへの訴求力を高める。

「Live Natural for Dog」シリーズは、小型犬の足腰に負担のかかりにくい、滑りにくさに配慮した天然木フローリング。コロナ禍で「おうち時間」が増加して以降、小型犬などペットを室内で飼う人が増えているが、トイプードルやチワワなどの小型犬は、床の滑りによる転倒や骨折が原因となって膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアを発症するリスクが高い。こうしたペットの足腰への負担を軽減するためには、一般的なフローリングよりも滑りにくいペット用のフローリングを使用することが効果的だ。

「Live Natural for Dog」は、天然木の美しさと滑りにくさを両立した、業界初のペット用天然木フロア。ペット用フローリングはシートで出来たものが主流となるなかで、「朝日ウッドテックとして販売するなら天然木にこだわりたい」（マーケティング部プロモーション推進室　西村公孝室長）という思いで開発を行った。

フローリングを滑りにくくする方法としては、表面に微細な凹凸を施す加工が一般的だ。しかし、この方法では、天然木の質感が損なわれたり、経年使用によって凹凸が摩耗し滑り止め効果が低減したりする可能性がある。同社は、塗料メーカーと共同で開発した強靭性とグリップ力を併せ持つ塗料を採用することで、天然木のなめらかな質感と、滑りにくさの両立を実現。塗料が強靭性とグリップ力を持たせる薬剤を含んでいるため、長期間効果が継続する。

また同社は「抗ウイルス性能」「抗菌性能」「耐薬品性能」「耐汚染性能」「室内空気環境性能」の、5つの衛生性能において、一定の基準を満たした天然木製品を「HYGIENIC（ハイジェニック）」仕様として天然木フローリング商品に標準採用している。「for Dog」ではこうした性能についても基準を維持しながら、滑りにくさをもたらすことを目指した。

手入れがしやすく汚れが付きにくいため、汚れやニオイなどが生じやすいペットを飼う空間にも最適だ。

発売から3年半で導入実績20万㎡
マンション用や挽き板タイプなどラインアップ

「Live Natural for Dog」シリーズは、これまでになかった天然木の質感を生かした点が本物志向の愛犬家から評価を受けている。21年9月に販売を開始してから、マンション用の直貼りフローリング「Live Natural MSX ネダレス 145 for Dog（LL40）」や、リフォームに適した上貼り用の「Live Natural MSX スーパー6 for Dog」など、ラインアップの拡充を続け、3年半でシリーズ全体の導入実績が20万㎡を突破するなど好調な売れゆきだ。特に、「住宅購入後にペットを飼い始めて、フローリングが気になり始める方が多い」（西村室長）と、リフォームでの需要が高い。24年10月には、マンション用の直貼りフローリング「Live Natural MSX ネダレス 145 for Dog」に、トレンドのインテリアスタイルとも相性の良い低彩度な色合いの6色を追加した。

さらに、25年1月には戸建用として表面に2㎜の挽き板を使用し、より天然木の豊かさを感じられるハイグレードタイプの「Live Natural Premium for Dog」を発売するなど商品の対応力を向上している。

同社は「Live Natural for Dog」シリーズの購入を検討しているエンドユーザー向けに、年に1～2回、大阪本社での体験会を開催し、通常のフローリングと「Live Natural for Dog」の比較体験ができるイベントを行っている。また、24年10月からフローリング体験キットのレンタルサービスをスタート。申込者に60㎝×90㎝のフローリング2枚を送付する（返送時のみ送料負担が必要）。その効果を自宅で確認できる。

今後もこうしたレンタルサービスでの体験や、「Live Natural for Dog」シリーズのさらなるバリエーション拡大などで、同社の強みを生かした付加価値商品として市場へ訴求する。