「フレムス」シリーズの中核となる新商品を発売 住宅外観のトレンドに合わせたノイズレスな意匠で訴求
三協アルミ「フレムスBasic」
三協立山は、11月1日に新商品「フレムスBasic」を発売する。住宅の外観トレンドを考慮し、デザイン性を追求した商品。戸建住宅の外観は、黒やグレーなど暗めの色を使ったシンプルモダンで、軒天などに木目調を取り入れたデザインや、白やベージュ系カラーを使用した自然の温もりを感じるナチュラルモダンなどがトレンドとなっている。こうしたトレンドを踏まえ、宅配ボックスも、住宅外観や植栽に馴染むようなシンプルなデザインのものが主流となってきている。そうした流行を捉えて発売したのが「フレムスBasic」だ。
デザイン性の高さで勝負
自社商品との組み合わせ提案も
同社が力を入れたのが、正面から見た際にボックス部分が目立たないようにしたフラットフォルムで、機能ポールに設置した場合でも正面への飛び出しを15㎜と極力抑えた。また、これまで別で設置していたポストと宅配ボックスを一体型にして扉の内側に機能を納めることで、すっきりとしたノイズレスなデザインを実現。機能ポールのカラーは形材色の2色に加え、植栽などとも調和しやすい木調色を4色用意した。さらに、オプションにも力を入れており、機能ポール下部にオプションで意匠パネルを付け、袖壁のように使うこともできるほか、表札には筆記体の切り文字を用意しており、スペーサーを挟んで接着することで文字が浮き上がり、ライトや日の光が当たった際に、陰影がつくようこだわっている。
機能面では、ポスト部分の開口を、メール便を投函できるサイズに設定。また、宅配ボックスは、80サイズのコンパクト対応と100サイズのレギュラータイプの2サイズがあるが、実際に日本郵政、佐川急便、ヤマト運輸の大手宅配3社の80サイズの荷物が置けることを確認している。加えて、宅配ボックスの横幅を埋め込み時のモジュールであるブロックの390㎜に統一。コンパクトサイズであれば縦にブロック3つを積み上げた大きさ、レギュラーサイズであればブロック4つ分を積み上げた大きさで、施工者が分かりやすい設定にしている。機能ポール以外に、壁埋め込みタイプやベースプレートに対応したポール建てタイプも展開する。
宅配ボックスは存在感が出やすい商品であるため、住宅設計者や外構のプランナーからは宅配ボックスをできるだけ目立たないように設置したいというニーズが強くなっている。そのため、高い意匠性と機能性を兼ね備えた「フレムスBasic」を「フレムスシリーズの中核を担う商品として位置付け」(エクステリア建材部ガーデンエクステリア課・野村学課長)、設計者などに積極的にアプローチする。
国や地方自治体による宅配ボックスの設置に関する支援策は、宅配ボックス採用の更なる後押しとなると考えている。「とやま環境フェア」では、富山県環境保全課から声を掛けられ、再配削減の企画ブースにも出展。「自治体の意識も高くなっているのではないか」と今後の採用拡大を期待した。
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