大和ハウス工業、東京・昭島の分譲マンション 地域の魅力を売りに好評
総戸数277戸の第二弾の販売も開始
大和ハウス工業が東京都昭島市で建設を進めてきた「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」が完成した。郊外の大規模分譲住宅でありながら、地域の魅力を売りに完成前に全戸完売した。
都心部のタワーマンションなどと比べて、苦戦を強いられることが多い郊外の大規模分譲マンションだが、大和ハウス工業が手掛けた「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」は、こうした状況に一石を投じたプロジェクトになった。
「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」は、JR青梅線の昭島駅から徒歩5分に立地する総戸数481戸の分譲マンション。専有部は全66タイプの多彩なプランを用意し、間取り変更ができる「ウォールドア」やオリジナル収納型カウンターなどの設備を提案。共有部には、人気のプライベートサウナやワークスペース、ランドリールーム、家庭菜園スペースなどを備えている。
平均坪単価は約252万円。近隣には平均坪単価190万円台の分譲マンションもあるという。2023年9月の発売から約8カ月で完売しており、30戸以上が抽選となっている。
都心から離れた郊外の分譲マンションでありながら、これだけの人気を集めた理由について同社東京本店マンション事業部営業部第一課の東本剛 販売事務所長は、「昭島という地域のポテンシャルを知ってもらえれば販売は難しくないと感じていた。そのために、例えばホームページなども通常のマンション販売用のものとは異なり、まるでテーマパークのホームページのような雰囲気で地域の魅力を発信するものにした」と話す。
昭島駅周辺には、駅前に映画館を備えた大型ショッピングセンターや有名アウトドアブランドが出店するアウトレットモール、さらにテニス場なども充実している。加えて、少し駅から離れると豊かな自然が残っている。こうした昭島という地域のポテンシャルを“売り”にすることで、プラスアルファの価値を訴求することに成功したようだ。
第二弾はさらにハイグレード仕様に
第一弾プロジェクトの成功を受けて、第二弾プロジェクト「プレミスト昭島 モリパークグラン」の販売を24年11月から開始する。総戸数277戸、地上14階建てのマンションで、昭島駅から徒歩3分という場所に立地する。販売価格は未定だが、「プレミスト昭島 モリパークレジデンス」よりはハイグレードな仕様になる。
共有部には防音仕様のプライベートラウンジやBBQテラスなどを整備する。省エネ性能の向上などを図っており、ZEH-M Orientedの認定も取得した。
反響数などについては、「当初の想定通り」(東本所長)だという。
大和ハウス工業では、「昭島プロジェクト」として、3棟・総戸数850戸超の分譲マンションを供給する計画だ。
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