リンナイ レジリエンス対応やユーザーサポートを強化した「ECO ONE」の新商品発売

ユーザーの“不安”や“困りごと”に新提案

リンナイがハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE」の新商品を発売、災害対応機能の強化や、機器の経年劣化による故障を予知して知らせる機能の設定など、ユーザーの〝不安〟や〝困りごと〟を解決する新たな提案を行っている。

リンナイは「ECO ONE」の価値をさらに高めた新商品「ECO ONE 160Lタイプ」と「ECO ONE X5」を10月21日に発売する。

「ECO ONE」はガスと電気を効率よく利用してお湯をつくるため、給湯光熱費を大幅に抑え、CO2の排出削減にもつながる高い省エネ性能と環境性能が大きな特徴。フラッグシップモデルの「ECO ONE 160Lタイプ」は従来型給湯器(ガス)に比べて給湯光熱費60%削減、CO2排出量56%削減、「ECO ONE X5」は同52%削減、同48%という環境性能の高さを持つ。

気象の警報・注意報で停電・断水に備える

今回の新製品では、さまざまな新機能を追加しているが、まず挙げられるのがレジリエンス機能の強化だ。同社が購入者を対象に調査を行ったところ、関心が高かったのがレジリエンス性であった。近年、相次いでいる地震や台風・集中豪雨などの自然災害に対する不安が高まっているのである。

こうした不安に対し、業界で初めて気象情報と連動し、タンクユニットに自動沸き上げして生活用水を事前に確保する機能を搭載、停電や断水に備えての安心を提供する。ウェザーニューズ社と連携し、気象警報や注意報が発報されると専用アプリ「リンナイアプリ」がその情報を受け取り、遠隔指示によりタンクユニットに沸き上げ貯湯してお湯を確保する。「リンナイアプリ」で、あらかじめエリア登録や警報・注意報の選択などの初期設定を行っておけば、いざという時に自動でお湯が確保できる。さらに連動して浴槽へのお湯はりも可能。警報・注意報が発報されるとスマートフォンのプッシュ通知で注意を喚起、あとは「リンナイアプリ」で通常のお湯はりを指示する。160Lタイプであればタンクユニットに160L、浴槽に200Lの最大360Lのお湯を確保することができるわけだ。なお、浴槽への生活用水の確保はエコジョーズでも使える機能となっている。

もう一つレジリエンスの視点から見直したのが「ECO ONE」のタンクユニットだ。タンク内の湯水を簡単に取り出すための取水用バルブを備え、生活水として使用できるように改良した。従来のモデルではメンテナンス用の水抜き栓から湯水を取り出していたが、新製品は災害時にユーザーが使用することを考慮し、バルブをひねるだけの簡単な操作で取水が可能になった。

同社ではカタログや動画などにより「ECO ONE」のレジリエンス性の高さを訴求するとともに、秋頃からの展示会などで専用ツールを使用して強くアピールしていく考えだ。

経年劣化を検知し製品寿命をお知らせ

新商品で追加した新たな機能に「製品寿命お知らせ機能」と「長期利用サポート機能」もある。

給湯器は使用頻度や設置環境に応じたメンテナンスが必要であるとともに寿命も異なる。機器に不具合があってからでは修理や交換に時間がかかり、場合によっては数日間お湯が使えなくなることもあり得る。事実、機器が壊れたとの問い合わせは多く、ユーザー調査でも「お湯が使えなくなる」ことが困りごとの上位に挙げられる。

業界初の「製品寿命お知らせ機能」は、製品の運転情報をインターネットを通じて把握し、同社独自のアルゴリズムにより経年劣化を検知する。具体的には、機器の異常な動きを検知し、故障の可能性が高まると台所リモコンを通じて通知する仕組みだ。突発的な故障によるユーザーの負担を軽減するとともに、あらかじめ買い替えなどの検討を行うことができる。

もう一つの「長期利用サポート機能」は、エラー発生時に台所リモコンに二次元コードを表示して専用サイト「製品サポートページ」へ誘導するもの。

エラー解消のために説明書を探すことや、問い合わせの手間が省ける。また、使用10年以降、年に一度、安心して使用するためのサポート案内が通知され、簡易機器診断や点検の申し込みなどが専用サイトから行える。

製品寿命が把握できたり、ちょっとしたエラー時に手間取らずにすむことはユーザーにとって大きな魅力となるだろう。

新商品の「ECO ONE」に新たに追加した「製品寿命お知らせ機能」と「長期利用サポート機能」のイメージ

専用アプリ「リンナイアプリ」が、気象警報や注意報を受け取り、タンクユニットへ自動貯湯する

さらなる生活の質向上へ
ECO ONE販売拡大に注力

同社は給湯機器からファインバブルを発生させる技術である「エアバブルテクノロジー」の展開に力を入れている。その対応製品のラインアップを拡充、今回発売する「ECO ONE」の160LタイプとX5の給湯暖房熱源機にマイクロバブルバスユニット内蔵型を新たに追加する。

マイクロバブルバスユニットは、お湯に微細な気泡を発生させ、白濁のお湯を楽しむことができる給湯システム。マイクロバブル入浴は、さら湯入浴に比べて湯上り30分後の肌の角質水分量を116%まで増加させ、肌の潤いを持続させることができる。そのマイクロバブルとウルトラファインバブルが生むダブル効果で、リラクゼーションと潤いをもたらす入浴体験が可能だ。

今、給湯器への補助金事業「給湯省エネ2024事業」が展開され、ハイブリッド給湯器は最大で15万円/台の補助が受けられる。「ECO ONE」は全機種、最大補助額15万円/台の対象商品となっている。

今回発売する「ECO ONE」の新製品で、災害に対する不安や日常の困りごとの解消、さらには快適で豊かな入浴体験の提供とさまざまな差別化ポイントを打ち出した。地球環境問題という大きな社会問題の対応、さらに生活の質向上に向けて、「ECO ONE」のさらなる価値向上、販売拡大に力を入れていく考えだ。

白濁のお湯で上質な入浴体験が味わえるマイクロバブルバスユニット内蔵タイプを新たに追加

リンナイWebサイト
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