吉野石膏、リサイクルせっこうを50%以上使用した新商品を発売
素材の改質なしで余分なエネルギーを使わずにリサイクル
吉野石膏がリサイクルせっこうを50%以上使用したせっこうボード「タイガーR50」を開発、8月1日から販売を開始した。年内にはリサイクル量をより高めた「タイガーR100」の発売も目指す。
同社の主力商品の一つである標準的なせっこうボードの「タイガーボード」に、リサイクルせっこうを50%以上配合した新商品、「タイガーR50」の販売を開始した。
新築現場や解体現場などから出る廃せっこうボードを粉砕、紙と分離して得られるリサイクルせっこうの使用量を増やすことで、合成せっこうや天然せっこうの原料調達時に排出するCO2を削減できる。また、50%以上のリサイクルせっこうを原料として使用したエコマーク認定商品でありながら、独自のボードコア技術とリサイクルせっこう使用時の分離効率をあげたことで、従来のせっこうボードと同等の性能を維持、JIS規格の認証を受けている。さらに、今回の新商品のポイントといえるのがリサイクルせっこうをそのまま使用していること。
リサイクルせっこうは結晶が非常に細かいため、通常のせっこうボードと同様の製造方法では、必要な強度が出せない。そのため、多くのリサイクルせっこうボードは製造の際に熱を加えることで、結晶を大きくして強度を出していた。しかし、「リサイクルのために余分なエネルギーを使っていては、持続可能な社会の実現にならないのではないか」(須藤潮代表取締役副社長)と、結晶の改質をせずにリサイクルできる方法を考えた。その結果、せっこうボード内の気泡を均一になるように配分することでリサイクルせっこうボードで高い強度を出すことに成功した。
価格は3×6版で、厚さ9.5㎜のものが1355円、厚さ12.5㎜のものが1685円。受注生産で販売する。
今年中にはリサイクルせっこう100%の
タイガーR100も発売予定
廃せっこうボードは、近年は特にビルの建て替えによる解体系の排出量が多く、今後もしばらくは排出量が増加する予測だ。そうしたなか、同社は循環型社会の実現へ向け、以前から廃せっこうボードのリサイクルに力を入れている。現在、全国15カ所の生産工場と22か所の配送センターで、廃せっこうボードの回収を行っており、その回収量は16年の29万tから23年には38万tと、7年間で約9万t伸ばし、23年時点で市場全体の廃せっこうボード排出量のおよそ25%を同社でリサイクルしている。
今後は、工場ごとにバラつきのあるリサイクル率を、全工場15%で均一化し、全社でのリサイクル率を高めていきたい考え。さらに、リサイクルせっこうを100%使用した「タイガーR100」の準備も進めており、今年中の発売を目指す。
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