2024.3.1

ポラスマイホームプラザ、スマートシステムで住環境を管理できる分譲地「B/N戸田公園」

次世代住宅プロジェクト2023の第1回に採択

AI型空調とスマートホームシステムで室温・住環境管理を行える分譲住宅「B/N戸田公園」全10棟の販売を開始した。国交省の次世代住宅プロジェクトにも採択されている。

戸田公園駅から徒歩16分の場所に位置する「B/N戸田公園」は、AI型空調とIoT技術を連携したモデルケースの提案で国土交通省の支援事業「次世代住宅プロジェクト2023」の第1回採択モデルにも選ばれた分譲住宅。空調機器や外気の取り入れの自動システム化や、グループ会社のポラス暮し科学研究所が開発した蓄熱式床暖房システム「ポカリッチ」の採用で、快適で省エネな暮らしの実現を目指す。

スマートホームが快適な暮らしをサポートする「B/N戸田公園」

分譲住宅では居住者の協力のもと、実証実験を行い、熱中症や省エネへの対策効果を測定する。例えば、居住者が最適な換気や冷房を行わないことで屋内に熱がこもり熱中症を発症するリスクがある。この対策として、住居内に設置した温湿度センサがスマートホームシステムと連動し、一定の温湿度を超えると自動で採風や、冷房運転を行うようにした。これについて、各部屋の温湿度センサのデータ収集や、「熱中症対策制御」起動前後の温湿度の変化を分析して検証する。

省エネについては、快適性向上のために導入されることの多い全館空調は、人のいない時間でも稼働し続けることがデメリットだとし、設定時間帯に室内温度を計測して人がいる時間の室温が快適域になるよう空調を制御する。冬場であれば、蓄熱床暖房によって非在室時の温度低下を抑制しつつ、在室時間に合わせて室温が低いときに空調を稼働することで、効率的に快適な温熱環境を実現しようという試みだ。スマート分電盤と連携した基盤ブレーカーの消費電力量の確認や、居住者アンケートなどで効果を検証する。

IoTの基幹システムとしては、LIXILの「ライフアシスト2」を採用。ランニングコストがかからない、使用状況をアプリで確認できる、音声操作が可能などの点が決め手となった。そのほかスマートホームを実現するために、スマートスピーカー、人感センサ、温湿度センサ、EchoNetLite搭載エアコン、リビングと階段室の採風用電動開閉窓などを用意する。

希少性の高い大型分譲で引き合いは好調

モデルハウスの2物件においては太陽光発電設備、蓄電池が標準搭載されているが、そのほかの号棟でも、太陽光パネルの設置を想定した構造計算を行っており、入居後に太陽光パネルを設置する場合であっても、耐震等級3を確保できる。屋根型についても推奨する方位に約4kwのパネルを設置が可能な設計とした。各号棟にEV、PHEV充電用の屋外自動車専用コンセントの取り付けも行っており、太陽光で発電した電気の効果的な利用を推進する。

価格は7480万円~8980万円と周辺相場に比べ高めの設定だが、23年9月1日の予告広告のリリース後、24年1月26日の販売開始までに問い合わせは約160件と引き合いは強い。都心へのアクセスが良く、戸田市の上下水道料金の安さ、保育園の待機児童ゼロへの取り組みなど居住メリットの高い地域であり、周辺に大型分譲地が少ないことも競争力となっている。同分譲住宅は「埼玉県子育て応援分譲住宅認定」、(一社)移住・住みかえ支援機構の「移住・住みかえ支援適合住宅証明書」の取得もしており、子育てのしやすさや、一時的な転勤の際に住宅を手放さずに済む点もポイントだ。