少人数世帯向けコンパクト住宅の提案が相次ぐ
単身者がターゲットの「ワンルーム戸建て」も
平均世帯人数(1世帯当たりの人数)の減少に対応したコンパクト住宅の提案が相次いでいる。総務省の「2020年国勢調査」によると、平均世帯人数は全国平均で2.27人と、単身世帯や夫婦のみといった世帯の割合が多くなっている。その受け皿としてコンパクト住宅への注目度が増してきている。
ポラスグループ ポラテック(埼玉県越谷市)は平屋住宅の新シリーズとしてMOK‐one(モク・ワン)、MOK‐one(s)(モク・ワン・エス)を発売した。MOK‐oneは、シンプルに「引き算」を求めるミニマリスト向けの商品で、1~3LDKの無駄を省いたシンプルな暮らしを提案。子育て世代からシニアまで、世代に合わせた使い方で、フラットでコンパクトな生活動線による暮らしやすさを追求した。4つのパターンの外観色を用意。建物本体価格は2LDKプラン(19.5坪)で1210万円(税別)~、3LDKプラン(24.5坪)で1380万円(同)~。MOK‐one(s)は、究極にシンプルな「ワンルーム戸建て」という新しい発想で開発した「必要最小限住宅」。主に単身者をターゲットとするが、離れ家などの用途にも最適だ。建物本体価格はLDKプラン(11.7坪)で820万円(同)~。
広島建設(千葉県柏市)は、【新しい発想のミニマルでコンパクトな注文住宅】がコンセプトのPivostage(ピヴォステージ)を発売した。「二人以下世帯」に向けて、Pivostageでは、各世帯のライフスタイルに合わせた”ミニマルな暮らし”を提案する。平屋と2階建て(1LDK/2LDK)のコンパクトサイズのプランを用意。自由設計で「間取り」や「デザイン」を変更することも可能で、住まい手一人ひとりのこだわりを具現化する。建築費用も大きな建物に比べて削減できる。
単身者をターゲットに、1LDK+ビルトインガレージという間取りプランの「【ひとり暮らしプラン】趣味と暮らす「好き」がつまった家」などもラインアップする。
FC事業を展開するナックハウスパートナー(東京都新宿区)は、エースホームブランドより、FLAT‐X(フラットエックス)を発売。近年人気が急激に高まっている平屋のニーズに応えるため、多彩なデザインとコンパクトでも快適な暮らしを提案する「ACEHOME DESIGNED FLAT HOUSE」のラインアップを拡充した。一般的に戸建ての収納率は約13%といわれているが、FLAT‐Xの収納は約2倍の25%。大容量の収納スペースを確保した。大規模なスキップフロアを採用し中二階の構成を取り入れることで、平屋の特徴である大きな小屋裏空間を有効に活用し、これまでにない変化に富んだ平屋暮らしを提案する。
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