幅広いラインアップで取り付けニーズに対応 エクステリアの他アイテムとのコーディネート提案に強み

三協立山・三協アルミ社「フレムス、フレムスLight」

三協立山の「フレムス」は、機能ポール型や据え置き型など幅広いラインアップの宅配ボックスシリーズで、住宅の敷地に合わせて選ぶことができる。

同社は、2012年に表札やインターフォン、ポストなどがひとつになった機能ポールに、スチール製で捺印機能のついた宅配ボックスを追加、「フレムス」として市場へ投入した。

2020年になると、コロナ禍でのネットショッピング需要の拡大などから、宅配ボックスへ大きな関心が向けられるようになった。市場流通が盛んになるなか、樹脂製にすることで価格を抑えた「フレムスLight P型」を発売。ニーズの高まりに応え、据え置きタイプを新たにラインアップした。また、玄関先のステップに補助手すりを付けた住宅向けに、手すり連結タイプも用意した。

そして、今年新たに発売したのが「フレムスLight S型」だ。必要性が薄れている捺印機能をなくすことで、夏場の暑さに強いスチール製でありながら低価格を実現した。また、「フレムスLight」には、サイドスクリーン仕様を設定。たて格子や横スパンドレルの取り付けによって、横から見た際の宅配ボックスの存在感を軽減する。大手ハウスメーカーなどのデザイン性の高い住宅への採用が多いという。

エクステリア建材部ガーデンエクステリア課・野村学 課長は「宅配ボックスの単体設置だけでなく、他商品と合わせて外構をコーディネートできる点がポイント」だとし、宅配ボックスの提案が加速するなか建材メーカーだからこその訴求に力を入れる。また、ラージタイプは幅390㎜×奥行450㎜×高さ790㎜と業界最大級の大きさで、荷物が多くても一度に受け取れることも特徴だ。

宅配業務の見直しで自治体からも注目
更なる市場拡大に期待高まる

同社の宅配ボックスの売れ行きは、市場の拡大に付随して右肩上がりで伸びているという。宅配ボックスの取付率は新築着工戸数のうち約4割となっているが、より取付率の低いストック住宅向けの展開も視野に入れ、更なる販売拡大を目指す。

ドライバー不足や再配達といった社会課題に対して、政府は置き配などへのポイント還元などの施策を予定しており、同社はこうした政策が宅配ボックスの需要増に影響を与えるのではないかとみている。

さらに、富山県のとやま環境フェア2023に出展した際には、「今後、県のイベントを行うときに貸し出してほしい」との声もあがるなど、地方自治体からの関心度も高いようだ。

三協立山
0120-53-7899
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