奥広、塗装工事にアフターメンテを付加した「カラプロ」リリース
今後は定額塗装サービスのFC全国展開も視野に
茨城県の県南地域を中心に塗装業などを行う奥広がアフターメンテナンス付きの外壁塗装サービス「カラプロ」をリリースした。塗装業者の地位向上へ向けた取り組みを進める。
茨城県の県南地域で建築塗装・リフォーム工事などを受注・施工している奥広(茨城県土浦市、小椋直樹代表取締役)が、一般家庭向けの定期メンテナンス付き外壁塗装サービス「カラプロ」をリリースした。定期メンテナンスのついた一般家庭向けの外装塗装サービスは国内で初だという。
10月のサービス開始より、同社で契約の住宅には標準で「カラプロ」によるアフターメンテナンスが付随される。施工後は年1回、点検シートによる点検を行い、不備が見つかった場合には無償で修繕を行う。塗膜の剥がれのほか、汚れや傷などの小さな修繕や設備機器などを取り外した後に露出した未塗装部分の塗装にも対応。通常は有料である施工後のコケの洗浄も保証期間内であれば、1面に限り2回まで対応する。保証期間は使用する塗料によって、15年(無機塗料)、10年(遮断熱塗料、ラジカル制御塗料)、7年(シリコン塗料)となっている。施主との関係性構築のため行ってきた年1回の点検は、他社で行っている会社が少ない。こうした同社の強みを生かして、アフターサービスを強化できるのではないかと考えたとする。
同社のアンケートによると、「業者選定の決め手」については、回答の多い順に「親切で丁寧な説明」(50.27%)、「アフターサービスが充実している」(48.26%)と続き、説明の丁寧さやアフターサービスが重視されていることが分かる。小椋代表取締役は、「塗装業者を騙った詐欺まがいの事件は昔から変わらず発生しており、施主の塗装業者に対する不信感が強いのが現状。アフターサービスを充実することで安心感を持ってもらい、塗装業者へのイメージを払拭したい」と、サービス開始への意気込みを語る。
塗装業者の地位向上へさまざまな取り組み
同社はもともと下請けでの案件が多かったが、徐々に元請けでの業務を増やし、現在ではすべての案件を元請けで行っている。特にリフォームの案件は需要が増えているそうで、マンション改修の際の室内塗装は直近5~6年で急増したという。また、戸建住宅では中古住宅を購入してリノベする案件の塗装依頼が増えているとした。一方で、改修塗装は新築住宅への塗装に比べ、ヒビや欠けが生じているため技術力が必要。そのため、建築士などだけでなく改修業者への依頼を検討してほしいとした。
小椋代表は自らをペイントアンバサダーと名乗り、塗装業者の地位向上へ取り組んでいる。ごみ拾いや落書き消しから、小学校の遊具の上塗りを児童に任せ塗装業に興味を持ってもらうなどの活動を行っている。今後は、業者側の伝え方や顧客との接し方などの底上げも必要だとし、勉強会の開催などを検討している。
さ
らに、坪単位の定額外壁塗装サービスの展開へも動きを進めている。「考えに賛同してくれる同業者と共に、FC化し全国展開していきたい。塗料もOEMで品質の担保をできるものを用意し、最終的にはサブスクにできればと考えている」(小椋代表)と、同業者と協力して業界を変えていきたいとした。
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
マーベックス・アキレス “断熱等級6”の時代の真の差別化ポイントを解説
2024.11.21
-
YKK AP・パラマウント硝子工業・日本住環境・アキレス 断熱気密の施工をプロが解説
2024.11.21
-
JCA・デコス エバーフィールド・久原氏が石川の木造応急仮設住宅について講演
2024.11.12