パラマウント硝子工業が提案する温暖地の新たな断熱仕様とは?
太陽SUNR + 可変調湿気密シートを提案
高気密・高断熱化が進むなか、夏型結露のリスクの高まりも指摘される。こうしたなか新たな断熱仕様として高性能グラスウール+可変調湿気密シート張りが注目を浴びている。
高気密化・高断熱化が進み、高温多湿な時期が長くなりつつあることから、新たな問題として夏型結露がクローズアップされている。これは“逆転結露”とも呼ばれ、蒸し暑い外気が壁のなかで溜まり、エアコンなどにより冷やされた室内側の冷気が触れることで、壁の中で結露が起こる現象だ。従来の断熱方法では壁内に入った湿気が防湿気密シートによって逃げ場を失い、この夏型結露の発生リスクを高めてしまう。
パラマウント硝子工業では、高気密化・高断熱化を図ったうえで夏型結露を防ぐ工法として、高性能グラスウール「太陽SUNR」+可変調湿気密シート「太陽SUNR調湿すかっとシートプレミアム」を推奨している。
可変調湿気密シートとは、気密シートでありながら“防湿”と“透湿”の2つの機能を併せ持つシート。具体的には、低湿時は通常の防湿気密シートと同じ働きで室内から壁内への湿気の移動を防ぐ。一方、シート表面の湿度が高くなると透湿機能が働き、壁内の余計な湿気を室内に逃がす。つまり、冬季は室内から壁内への湿気の移動を防ぎ、夏季は壁内の湿気を室内へと逃がすというわけだ。
「太陽SUNR調湿すかっとシートプレミアム」を、建築物理研究所の「WUFI Pro」でシミュレーションしたところ、宮城県以南43都府県で通常の防湿気密シートに比べ最大結露発生量の数値が低いことを確認できた。四季のある日本では、大きなアドバンテージになると言えそうだ。
上位等級対応には「太陽SUNR」を
同社では、温暖地でも寒冷地水準の断熱性能を実現できる高性能グラスウール断熱材の提案に力を入れる。これはピンク色の断熱材で視認性が高く、きちんと充填されているかを確認しやすい、自立性に優れ、ずり落ちの心配がないなど施工性で高い評価を受けているため。
その中心となる商品が「太陽SUNR」のSRJ(熱伝導率0.035W/(m・K))とSRG(熱伝導率0.032W/(m・K))、そして「太陽SUNR調湿すかっとシートプレミアム」だ。上位等級への対応、さらには夏型結露のリスク回避を考えた家づくりにおいて、「太陽SUNR」+「すかっとシートプレミアム」の組み合わせは、一つの標準仕様となっていきそうだ。
詳しい情報はカタログ、動画から
太陽SUNR調湿すかっとシートプレミアムの詳しい情報を掲載した専用カタログを用意。カタログは同社Webからダウンロードできる。公式YouTube「PARAチャンネル」にも解説動画を近日、公開予定
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