2023.8.3

日本ハウスホールディングス、檜の体感展示施設をオープン

さらなる魅力・特徴の発信へ

檜の魅力を体感できる新展示施設「Hinoki Plaza埼玉」をオープンした。同施設を中心に檜を使った木造住宅のさらなる魅力・特徴の発信を行う

「Hinoki Plaza埼玉」(埼玉県さいたま市)は、同社の創業55周年プロジェクトの一環としてオープンした檜の魅力を体感できる新たな展示施設だ。3階建、延べ床面積約660㎡の展示場と、2棟の宿泊体験展示棟で構成している。

展示場は「KES 構法」を採用しており、檜の木組みによる外観が特徴的

檜は耐久性が高く、湿気に強いという特徴を持ち、建築に利用すれば60年~100年ほど長持ちする。真田和典代表取締役社長は「長持ちする家こそ最高のローコスト住宅」と話す。

こうした特徴から、同社は檜を使った木造建築にこだわりを持っており、展示場は柱や土台、床材などあらゆる箇所に檜の集成材を使用した。また、シェルター社が開発した木造建築における接合金物工法である「KES構法」を同社初採用。オリジナルの金物を用いることで接合部を強化し、木造でありながら大空間を実現している。さらに檜の木組みによってつくられた外観が特徴で、内装にも檜をふんだんに使用する。

内部展示には、檜の魅力が詰まったさまざまなコーナーを設置した。

1階は、檜の柱がそびえ立つ「ひのきのプロムナード(こみち)」のほか、「なぐり技法」で仕上げたなぐり床により足元から檜の感触を味わえる和室、京都・裏千家の又隠を再現した四畳半の茶室を展示、伝統的な和空間を見学できる。

2階は、檜の歴史を学べる資料展示コーナーのほか、檜のボールプールやパズルなどのおもちゃで子どもの感性に働きかける「木育」を体験できる「キッズプレイゾーン」、VRで檜の住まいをリアルに体験できる「VR体験ゾーン」などを設けた。本物の檜の良さを全身で体感することができる。

同社は「日本の家・檜の家」として環境にやさしい脱炭素社会の住宅商品を多数展開している。展示場に隣接する宿泊体験展示棟には、その中から性能やデザインが異なる2棟を用意した。

1棟目の「麗華」は、企画型商品「匠の技クレステージ18」のプランの一つで、和洋折衷のモダンデザインが特徴。延べ床面積114.0㎡、UA値は0.46W/㎡Kで、断熱等性能等級6(5地域)を確保した。

一方、2棟目の「CAR WITH」は、「檜の家」シリーズのフラッグシップ商品である注文住宅商品「極」をベースとしている。延べ床面積128.0㎡、UA値は0.24W/㎡Kで断熱等性能等級7(5地域)を確保。ビルトインガレージとの高低差を利用したスキップフロアや、吹抜けの大開口が特徴で、洋風モダンなデザインに仕上げた。宿泊は完全予約制で受け付けており、月8~10件の利用目標を掲げる。

「『Hinoki Plaza埼玉』は首都圏で檜の住まいの啓発活動を進める拠点として設けた。現在、首都圏で年間120~130棟の住宅を供給しているが、同施設の活用を通じて檜の住まいの魅力・特徴の発信力を強化し、まずは供給数150棟程度を目指す。『檜といえば日本ハウスホールディングス』と言われるようにしていきたい」(真田社長)考えだ。