ニチハ、デザイン力の強化へ向けた+Dチャレンジ始動
第一弾は人気の木目デザインで樹種ごとの色合いを表現
ニチハは、2023年より外壁の新しいデザインへ挑戦する「+Dチャレンジ」をスタートした。今までにない新たな価値の創造へ、商品開発をおこなっていく。
窯業系サイディング「モエンエクセラード16」の、次世代インクジェット塗装品オペリアシリーズに、新コンセプト「+D(プラスディー)」の第一弾となる「バウンティウッド」をラインアップした。
同社は、サイディングのデザインが飽和状態になりつつあるというユーザーの方々の声に対し、これまでの延長線上でない新しいデザインを生み出すために、「+Dチャレンジ」を立ち上げた。「外壁にプラスアルファのデザインを」をコンセプトとしており、通常の意匠開発のプロセスに別の手法を加え、企画を行っている。サポートセンター所長の日髙康雄氏は、「窯業サイディングのトップメーカーとして、類を見ない新たなデザインを率先して生み出し、ユーザーに驚きや感動を届けたい」とする。
次世代インクジェット塗装で
人気の木目デザインを鮮やかに再現
第一弾商品の「バウンティウッド」は、外装デザインのスタンダードになりつつある木目調。素材感のあるデザインはユーザーから根強い人気を誇るとし、主に大手住宅会社に向けて販売する。次世代インクジェット塗装により、木目をリアルに再現する。全6色となっており、「サクラ」や「ハワイアンコア」など樹種の色彩を表現したものに加え、近年、人気が出始めているという、木の経年劣化による“銀化”や“炭化”を表現した「エイジングシダー」、「ローストシダー」といったカラーも展開する。
同商品の特徴は、型材は同じものを使いながら、インクジェット塗装による独自の塗装技術で、それぞれの樹種の風合いを出していること。ファサードで魅せる外観トレンドなども今回の開発ポイントとしており、たて張り、よこ張りのどちらでも使うことができる長尺の10尺サイズとした。「施主の外装への関心が高まり、個性のあるものが求められている。バウンティウッドは個性的な木目であり、防耐火規制などの理由で木が採用できない住宅や施設等へもスムーズに取り入れることが可能」(日髙氏)としており、早速ショールーム展示を見たユーザーからの採用が決まるなど、引き合いは好調だという。
「+D」では、第二弾以降の上市も計画しており、マーケットの反応を見ながらシリーズを続けていく。
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