南海プライウッド、東京ショールームを移転リニューアル
リアルな生活感を再現
南海プライウッドが東京ショールームを1月に移転リニューアルした。実際に同社製品を使用している様子を空間展示することで、リアルな生活感が感じられ、施主が参考にしやすいショールームに仕上げた。
南海プライウッド(香川県高松市、丸山徹代表取締役社長)は、収納部材を中心に製造・販売を手掛ける内装建材メーカーだ。システム収納をはじめ、住宅一棟一式の収納製品を網羅しており、365日快適な収納生活をテーマに「収納生活NANKAI」という収納ブランドを展開している。
このほど、顧客への収納製品の訴求力を高める目的で東京ショールームを移転し、リニューアルオープンした。これまで、同社では製品のプロダクトから生産・販売に至るまでの販売、いわゆる「モノ売り」を中心に行っており、リニューアル以前のショールームでも製品をそれぞれ単体で展示していた。しかし、それだけでは製品の使用感や使い方がなかなか伝わりづらかった。
そこで、顧客のライフスタイルの変化に合わせた提案や、収納への困りごとを解決するためには、「コト売り」提案が必要であると判断。新ショールームでは家族が協力して家事をする「共家事(ともかじ)収納」をコンセプトに掲げ、4人家族(+ペット1匹)の居住を想定したモデルルームを併設し、同社製品を使用している様子を空間展示した。これにより、来場者は同社製品を実際の生活の中に導入した際のイメージがしやすくなった。
モデルルームの設置にあたっては、片付けのプロである「ライフオーガナイザー」を育成し、その資格認定・起業・就業支援などを行っている(一社)日本ライフオーガナイザー協会と協業し、監修を依頼。片付けのプロの観点から家事動線や生活動線を考えた間取りや、暮らしのストレスを軽減するための片づけ収納ノウハウなどを取り入れ、入居後のストレスを減らし、安心・安全の家づくりに役立つ体感型ショールームを実現した。ショールームには同協会のスタッフが常駐しており、来場者はショールーム見学と併せて片付け収納ノウハウの解説を受けることができる。
現在、来場受付はWEBからの完全予約制で行っているが、こうした生活者の目線に合わせた数々の工夫を導入したことによって、毎日平均3~4組が来場し、予約枠も公開後すぐに埋まる盛況ぶりだという。また、コロナ禍において、今後もし行動制限が生じてもショールームの営業を継続できるよう、本社のある香川県から遠隔操作によって無人でも開錠、接客対応ができるシステムも構築している。
首都圏営業グループ・首都圏第1チームの近藤チームマネージャーは、「リニューアル以前の来場者は滞在時間も短かったが、リニューアル後は80分の枠に対してフルタイムで滞在される方が多い」とリニューアルの効果が絶大だったことを語る。
なお、同社は東京以外でもショールームを運営しており、今後は香川県のショールームを本社のある高松市内へ移設し、今年中にリニューアルオープンすることを目指している。
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