アクセルラボ、新宿にスマートホームの新ショールーム
サービス普及へ「Matter」対応も加速
アクセルラボ(東京都新宿区、小暮学代表取締役)は、スマートホームサービス「SpaceCore(スペース・コア)の新ショールームをオープンした。スマートホームの標準規格「Matter」への対応も急ぎ、サービス普及を加速させる。
「SpaceCore」は、国内外の様々なスマートホーム機器や住宅設備と連携・協業を行っており、現在20種類以上のスマートホーム機器と19社の住宅設備メーカーとの連携を実現。新ショールームでは、連携設備の一部として、YKK APの電動シャッターと電気錠、Akuvoxのスマートインターホン、リンナイの給湯器連携を体感できる。専用のアプリやスマートスピーカーから照明やテレビ、エアコンなど複数の家電の一括操作も可能で、新ショールームでは、例えば、「外出時、家電の電源を切るのと同時にシャッターを閉める」といった一斉操作を体感することができる。また、戸建ての実物件と同様にスマート分電盤を設置しており、「SpaceCore」に搭載したHEMS機能により、ZEHを想定した環境下で、太陽光発電の発電量や蓄電池の残量などのエネルギー状況を把握する、といった体験も可能だ。不動産事業者、工務店・ビルダーなどのプロユーザーを対象に随時見学を受付けている。
Matterのアライアンスに参加
米国のAmazon、Apple、Googleなどが参加するスマートホーム標準規格である「Matter」が発表され、スマートホーム業界は変革期に入りつつある。コネクティビティスタンダードアライアンス(CSA)が推進するスマートホームの共通規格で、メーカーやプラットフォームの枠を超えてIoT機器間のシームレスな通信を可能にする。この共通規格により利用者はプラットフォームを意識することなくより便利にスマートホームを利用することが可能になる。
CSAのアライアンスに参加する日本企業はまだまだ少ない状況だが、アクセルラボはMatter標準化仕様策定への参加、及び仕様の草案とテストに早期にアクセスできる「participant」というメンバーシップに参画する。青木継孝 取締役 CTOは、「我々は、Matter準拠のIoTゲートウェイとクラウドを自社で開発し、連携デバイスを拡大していく」と話す。
Matterによりスマートホームは
社会課題を解決するサービスへ進化
Matterの普及により、我々はデバイスの接続競争から解放され、クラウドアプリ、サービスの開発競争に集中できる。スマートホームは単なる利便性向上のためのホームサービスから、暮らしや社会を変革するサービスへ進化していく。とはいえ、Matterですべての接続問題が解決するわけではない。
ⅠoT 化される家電やデバイス、住宅設備など順次標準化されていく想定だが、ローカルなデバイスなどは標準化されない可能性がある。また、Matter 規格で標準化されるのは基本的な操作となり、機器固有の機能や、設定などは個別のアプリなどで設定しなくてはならない可能性がある。当社はMatterに対応したゲートウェイとクラウドを自社で開発することで、このような課題にも対応できる。サービスの基盤となるIoTプラットフォームと、そのプラットフォームを介して提供するスマートホームサービスの両方を自社開発できるところが当社の強みであり、進化し続けていく。
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