山下PMC、住まいのウェルビーイングを訴求
7領域30項目で健康性能を見える化
山下PMCによる、心身の健康に寄与する住宅向けの新たな認証制度「健康住宅Lively7(ライブリーセブン)認証」が注目を浴びている。健康性能を見える化し、関心が高まるウェルビーイングの価値を住宅にも広げる。
コロナ禍が始まって早3年余り、在宅時間が増加したなかで、住宅に対する人々の価値観や考え方にも変化が訪れた。その変化のひとつが健康志向の高まりだ。ウェルビーイングに関心を寄せる人が増加しており、住宅の在り方が見直されてきている。WHO憲章の前文では「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、社会的にもすべてが満たされた状態(well︲being)」としている。住宅は人生のなかで多くの時間を過ごす場所であり、心身の健康を求める上で重要な位置づけにある。
しかし、コロナ禍によるストレスなどで、身体的な部分以外の症状を訴える人が増えている。例えば、経済開発協力機構(OECD)が2021年に公表した「メンタルヘルスに関する国際調査」によれば、うつ病の症状を有する日本人の割合は、コロナ禍前(2013年)は7・9%だったのに対し、コロナ禍後(2020年)では17.3%と約2.2倍に増加した。特に、若い世代や失業者、経済的に不安定な人々の間で深刻化している。身体だけが健康でも、それは真の健康とは言い難いということだ。
人間の健康に寄り添った評価
住宅の付加価値向上に寄与
こうした状況を受け、山下PMC(東京都中央区、丸山優子代表取締役社長)は2022年10月から「健康住宅Lively7認証」の提供を開始している。同社は1997年に設立された、日本初のPM(プロジェクトマネジメント)およびCM(コンストラクションマネジメント)の専業会社。本来は発注者が行う設計・施工会社への依頼や、予算管理などをマネジメントすることで、建築に関して専門的な知識を持たない企業を支援し、様々な業界の発注者と受注者との橋渡しを行っている。
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