アキュラホーム 日本初、5階建純木造モデルを開設
木造ビルのプロトタイプを全国に普及
アキュラホームは川崎市の川崎住宅公園に日本初となる「5階建純木造ビル」モデルハウスをオープンした。低コストで木造中層ビル建築を実現する「普及型純木造ビル」のプロトタイプとして、全国の工務店などと共に普及を目指す。
同社は、「普及型純木造ビル」の実現を目指し研究開発を進めてきた。こうした研究開発の蓄積をもとに、今回、木造軸組工法、耐震構造による日本初の純木造5階建ビルをモデルハウスとしてオープンした。
住宅で使用する普及材やプレカット技術を使用し、特殊な部材や技術を使用しないことでコストを抑制する。また、耐力壁の強度を競い合う「壁‐1グランプリ」への参加などにより培ってきた高耐力壁を効果的に使用した。日本の伝統的な文様と組子技術を融合して開発した「組子格子耐力壁」は、壁倍率30倍相当の強度をもつ耐力壁として、水平方向の荷重に耐え、5階建木造ビルを実現する上で重要な役割を果たすと共に、木の格子が光や風を通し、いい内装のアクセントになる。
そのほか、CLTを使用した耐力壁などもバランスよく使用。「組子格子耐力壁」やCLTを使用した耐力壁については、木の質感が生かせるように耐火被覆なしとしている。
一方、1階部分の柱は、石膏ボードで被覆し2時間耐火の性能を確保。2階~5階部分の柱は、耐火処理を施したLVLなどで被覆し、1時間耐火の性能を確保しつつ、木の質感を生かせるように配慮した。
実物大耐震実験で耐震性能を実証
また、東京大学や京都大学と共に実物大耐震実験を実施し、耐震性能を実証し、安全性に問題がないことを確認した上で、今回のモデルハウスを建設した。
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