一次取得者獲得へ規格型住宅開発が加速
シミュレーションツールも充実
注文住宅で培った家づくりのノウハウを生かして規格型住宅を充実させ、20代~40代の一次取得者層の獲得を目指し提案を強化するハウスメーカーの動きが目立ち始めている。いわゆるミレニアル世代、スマホ世代とも言われる層がターゲットであるためオンラインのシミュレーションツールなども充実させ、イメージを湧きやすくするとともに、概算価格も提示し購買意欲を刺激する。もともと規格型住宅には、コストを抑えやすいという強みがあるが、シミュレーションツールの充実により接客コストの低減効果もプラスする。

トヨタホームは、規格型住宅の「LQ」を12年ぶりにモデルチェンジし、「SINCÉ LQ」として9月17日に発売した。ZEHにするとともにオリジナル全館空調「スマート・エアーズ」を標準装備し、2200万円~2800万円台(税込)の求めやすい価格で提供する。中部電力ミライズの太陽光発電サービス「カテエネソーラー」も採用。中部電力ミライズが設置費用にも使えるサポート資金を支払い、施主は太陽光設備で発電した電気を「使った分」だけ利用料金を支払う仕組みで、設置負担を軽減する。さらに、非常時給電システムの「クルマ de 給電」の最新モデルも搭載する高コストパフォーマンス商品となる。39プランの間取りを用意し、従来のLQに比べて、コンパクトな間取りもそろえ、狭小地への敷地対応力も高めた。また、シンプル&モダンな外観と飾らないシックなインテリアをそれぞれ3コーディネート用意した。10月からWebサイトを開設し「簡易見積りプラン」の提供を開始する。間取りや外観、インテリアなどを顧客自らオンライン上でシミュレーションすれば、概算額を提示する。「健康で快適な生活空間と環境に配慮した住居の両立を求める消費者のうち、特にコストパフォーマンスを重視する一次取得者層を深耕したい」(同社)考えだ。
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