YKK AP、リモコンシャッターをリニューアル
意匠性と利便性向上で電動化率25%へ
リモコンひとつで開閉でき、施主の満足度が高い「リモコンシャッター」をリニューアル、合わせて新デザインの「フラットシャッターボックスカバー」も発売し、デザイン提案を強化する。
YKK APは、「便利な窓シャッターを皆様にお届けしたい」(住宅事業推進部・齊藤孝毅ウインドウ事業推進部長)と、21年度実績では15.3%のシャッター電動化率を、24年度に25%まで引き上げることを目標に今回のリニューアルを行った。
リモコンシャッターは、リモコンを標準装備した電動シャッター。同社の調査で電動シャッターは、「満足度が高い・採用して良かった住宅設備ランキング」で玄関ドア電気錠に続く2位を獲得している一方、「戸建住宅購入時に採用した住宅設備ランキング」では8位と普及には余地がある。今回、普及率を上げるために、施工性、利便性、デザイン性を向上した。
まず、施工者から設定がシビアで時間がかかるという声があった、シャッターの全閉位置の初期設定を、ボタンを長押しすると自動で調整できるようにした。目視で行っていた作業を自動化することで施工時間が短縮。微調整は手動でも行える。
加えて行ったのが、シャッター取り付けの責任制度の緩和だ。同社は、製品の品質確保のため、シャッターの施工は、丸1日かかる集合研修を修了した責任施工士のみが行える制度をとっていたが、取り付けを簡単にしたことで責任制度の基準を緩めた。2~3時間のオンライン講習を受けた準責任施工士でも扱えるようにし、施工者の増加による普及拡大を狙う。研修については、実際に現物を見て施工方法を学びたい人に向けて集合型の講習も継続し、2本化する予定。
ユーザーの利便性向上には、プラス5000円でIoT連動ができるようにした。通信部にJEM-A端子の挿し込み口を標準搭載し、簡単に連動できる。パナソニックやアクセルラボなど様々なネットワーク事業者と連携し、幅広い対応力をもつ。また、施工者しかできなかったリモコンの追加登録を見直し、ボタン操作でユーザーが登録できるようにした。機能性の高いマルチリモコンを追加すれば、最大12台のシャッターを個別操作できる。
シャッターはダサいを覆す
デザイン重視のシャッターボックスカバー
新しく生まれ変わるリモコンシャッターに先駆けて、新デザインのシャッターボックスカバーを10月3日より発売する。「見た目が野暮ったいのでつけたくない」「サイドのねじ枠が気になる」といった声を反映し、外からねじが見えないデザインに設計。側面の樹脂キャップに金属塗装を施すことで、正面からの連続性を意識し、ボックスの存在感がないフラットな仕上がりにした。オプションでなく、必須選択のラインアップに導入することで、ユーザーが選択しやすいよう工夫した。新しいデザインのシャッターボックスカバーは防火を除くすべての同社ウインドウシャッターに採用できる。
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