YKK AP 等級6、7に対応の大開口窓を発表
ハイブリッド構造で運搬効率と断熱性を確保
樹脂障子とアルミ樹脂複合枠を組み合わせた、業界初となるハイブリッド構造の大開口窓を発売した。10月から新設される等級6、7に対応する。住宅の断熱への取り組みが加速する。
10月より施行される住宅性能表示制度の改正に合わせて、ハイレベルな住宅断熱を実現するための取り組みが勢いを増している。
YKK APは住宅用樹脂窓の「APW 331」ハイブリッドスライディングを発売。Low-E複層ガラスと真空トリプルガラスの2種のガラス仕様により、新設される断熱等性能等級6、7に対応する。

優れた眺望性や、住宅の内と外のつながりを持たせやすい点から、大開口窓の人気は上昇している。同社の調査では、注文住宅の雑誌に掲載されていた249件中、約1割の20件がフルハイト納まりの大開口窓、窓辺を訴求していることが分かった。また、複合窓引違い単体のサイズ別実績では、H24サイズ、W12尺サイズともに2020年から2021年への出荷数は約2倍に伸びている。
ハイブリッドスライディングは、H24×W12尺の最大サイズをラインアップし、圧倒的な開放感を実現。室外側から見た枠の見付は、既存の樹脂枠(見付49㎜)の3分の1の太さとなる15㎜と意匠性も向上した。見た目がすっきりとしたことに加え採光面積も大きくなり、たっぷりと外からの光を取り込める。
「大開口は生活者からのニーズが強い。断熱等性能等級の5、6、7で最大のサイズの窓を提供できるようにしたい」(堀秀充代表取締役社長)。
搬入、断熱性…大開口窓の課題に風穴を開ける

住宅において最も熱が出入りするのが、窓などの開口部。同社の算出した住宅プランにおける計算値によると、夏に流入する熱の割合は、壁からが12%、窓からが74%となる。冬は壁から20%の熱が逃げていき、窓からは50%の熱が流出する。このように、住宅の断熱に窓は大きな影響を与える。したがって、大開口窓にも高い断熱性能が求められる。
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