昭和レトロの型ガラスが若い層から注目
リユース建材でオシャレな内装を演出
すでに製造されていない型ガラスを内装として用いる――そんな動きに注目が集まる。リユース建材が持つインテリア性の高さが居住空間に心地よさをもたらすだけでなく、環境時代にリユースの価値も評価されそうだ。

ニッセイ基礎研究所によると、20~70代の6割以上が「地球環境や社会問題は他人事ではない」と考えている。サステナブルへの意識の高まりに伴い、建材のリユースにも注目が集まる。例えば、リユース建材のスタンダードである古材においては、環境省が「古材リユースのすすめ」というパンフレットを発刊するなど、使用が推進されている。
古材は、古民家の解体時や改修時に、まだ使える材として取り出されたもののことで、廃棄物の削減や、炭素を蓄えた木材を住宅に再利用することで、温室効果ガス排出量の抑制につながる。また、経年の自然乾燥により、高い強度を備えており、水分による伸縮がないため、建築に向いている。住宅や飲食店の梁や柱に利用すれば、木のぬくもりのある落ち着いた空間を演出できる。近年は、古材倉庫や古材販売店も増え、さらなる利用拡大が見込まれる。
環境省によると、令和元年度の建設業における産業廃棄物の量は7971万tで全体の2割に及ぶ。住宅の長期優良ストック活用の波が広がっているが、建材においても、良いものを長く使うという考え方が徐々に浸透していくかもしれない。
こうしたリユース建材はインテリア性の高さが大きな魅力だ。木材、また、木製ドアや窓などは以前からカフェなどの店舗で活用されてきた。古色蒼然とした魅力が古民家調やアーリーアメリカン調などレトロ感を醸し出す。いわゆる”オシャレな空間演出”に大きな役割を果たす。
こうしたリユース建材は木材や木製製品にとどまらない。ガラスも現在では手に入らない型ガラス、色付きガラスなどは大きな魅力を持つ。
室内窓の需要が高まるなか、内装建材に使用するガラスにデザイン性を求める人が増えている。今年7月、「AMiS」シリーズに「室内窓」を追加した三協アルミ社は、リユースガラスではないが、インスタグラムなどのSNSをもとにトレンドを判断し、インテリアコーディネーターと相談してデザインガラスをラインアップに加えた。「昔はやったような模様付きのガラスが人気。家にアクセントをつけたい人に対しては、3種類のデザインガラスを提案している」という。デザインがあることにより、視界が微妙に不明瞭になることも室内窓の特性に合っているのだろう。
レトロからネオなオシャレに
リユースガラスで環境問題に取り組む
ガラス卸売業者のマテックスが、今年春から発売している木質室内窓「マドリノ」は、ガラス部分に昭和の時代に使われていた型ガラスをリユースした「cycleglas」を標準仕様としている。
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