YKK AP、エクステリア展示施設を首都圏に開設
トータルコーディネイトで売上1000億円を狙う
YKK APはエクステリア商品展示施設を東京都墨田区に開設した。
エクステリア商品に絞り込んだ展示施設は「九州エクステリアパーク」に続く第二弾。首都圏における施設設置で販売を加速する。

YKK APは、重点施策の一つとして、エクステリア事業の販売強化を掲げ、窓事業に続く第二の柱に育てようとしている。その一環として、新たにプロユーザー向けのエクステリア商品展示施設「YKK AP Exterior Exhibition Hall」(東京都墨田区)を、YKK60ビル内に開設した。
コロナ禍を契機に住まいの快適性を改めて見直す機会が増え、おうち時間を豊かにする庭まわりやバルコニーまわりなどのエクステリアへの関心が高まる一方、プロユーザーに対して実物の商品を前に、構造や機能など技術的な商品の訴求ポイントを紹介する場が不足していた。

エクステリアの展示場としては、1989年にエクステリアや窓などを製造する九州製造所(熊本県八代市)内に屋外施設「九州エクステリアパーク」を設置、長くガーデンエクステリアの提案を行ってきた。5000㎡という広い敷地に8つの展示シーン、98点の展示品と、広い屋外施設の強みを生かした施設は評価も高かったが、関東圏からは遠く、「首都圏でも同様の施設を」という要望が強かった。こうした声に応え、新たに開設したのが「YKK AP Exterior Exhibition Hall」だ。これにより関東圏を中心としたビルダーや販売工務店へ施工提案がしやすくなった。
建物の広さを生かし効果的に商品を展示
新施設は、200㎡の広さを持つホールに、新商品を中心としたエクステリア商品を常設展示する。毎年4~6月にかけて行う展示会で展示した商品を中心に、トータルコーディネイト提案のほか商品ごとのバリエーション展示を行う。展示商品数は54点に及び、展示商品は年度ごとに総入れ替えを行う予定だ。
トータルコーディネイト提案は、間口4間、総2階建て32坪の実物大モデル2棟による2シーンを提案する。同社の主力シリーズである「ルシアスシリーズ」でまとめたデザインや、ドアと同色のフェンスを使うことで玄関周りにまとまりを持たせる演出など、単体商品の展示では、イメージを伝えにくかった部分を、トータルコーディネイト展示を行うことで視覚的にわかりやすく訴求する。
そのほか、ポストユニットや門扉、フェンス、ハンドレールなどはバリエーション展示しているため、商品の仕様選定の際に参考にできる。
YKK60ビルでは、今までも商品の展示を行っていたが、単体商品の展示では会場の広さを生かし切れなかったという。一方で、エクステリアは大きな商品が多く、トータルコーディネイトには広いスペースが必要なことから、九州エクステリアパークのような施設を水平展開することは難しかった。
今回、実物大での展示や、スチール折板屋根カーポート「ジーポートPro」の展示など、会場の広さを生かした展示を実現した。また、ホールの階段を上れば、カーポートの屋根の様子や、庭の空間の使い方を俯瞰してみることも可能だ。
今年11月からは隣接する200㎡のスペースで、別途、イベント展示を行う予定。これはプロジェクトごと、また、新商品以外の特に力を入れる商品などをスポット的に展示していくものだ。
年間の訪問者数は1000組を計画。新施設設置により首都圏エリアでの更なる商品採用拡大に力を入れる。
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