三菱地所レジデンス 体験型バーチャルモデルルームをオープン
空間のカスタマイズや質のこだわりを疑似体験
サイバーエージェントと共同で新築分譲マンション「ザ・パークハウス」の仮想空間『SUPER MODEL ROOM』の特設サイトをオープン、モデルの冨永愛さんのデジタルツインが入居する。
デジタルツインとは、実在する人物や物体を、撮影機材を活用してフルスキャンし、撮影データをもとに3DCGで再現する技術のこと。協業するサイバーエージェントは、デジタルでの人物コピーやAI技術に力を入れており、冨永さんのデジタルツインを1年前に作成した。今回、同社は、デジタルツインの冨永愛さんと直接契約を結んだ。著名人本人でなく、デジタルツインと契約を結ぶのは国内初の取り組みとなる。
冨永さんを起用した背景としては、サステナブルで環境にやさしいライフスタイルを発信している点が、同社の理念や方向性とマッチしたという。
開設したバーチャルモデルルーム、『SUPER MODEL ROOM』はエントランス、リビング・ダイニング、キッチンやバルコニーなど、計9空間を自由に訪れることができる。現実の時間と紐づけてあり、昼や夜で変わる日差しの角度など時間によって変わる部屋の雰囲気も感じられる。家具や小物にもこだわっており、サステナブルの要素を意識したものも展示している。一つひとつのプロダクトやチャットボットには、ユーザーが投稿できるコメント機能がついていて、ユーザー同士のコミュニケーションも可能だ。
デジタルツインの冨永愛さんが、ルームツアー形式でモデルルームを紹介したり、チャットで送った質問に音声で答えることで、訪問者は、暮らしをカスタマイズする楽しみや品質へのこだわりをよりリアルに疑似体験できるようになっている。来年2023年までモデルルームに入居する予定で、季節ごとにYouTubeやFacebookへの広告動画の投稿も予定している。
コロナ以降、住宅業界で物件内覧のオンライン化が加速し、人々の暮らし方や価値観にも変化があった。三菱地所レジデンスは住まいの価値観が多様化するなかで、オンラインツールの活用に力を入れるなどユーザーがより自分らしいライフスタイルを実現できるよう、一人一人の生活に寄り添えるような取り組みを強化している。その一環としての今回の取り組みは、インターネット上での新しいコミュニケーションの在り方を模索する意味で、同社にとっても大きなチャレンジとなる。「今回は広告を目的としてデジタルツインと契約したが、将来的には顧客への24時間サポートなど、あらゆる場面で利用していきたい」(同社)と、デジタルツインの活躍の場は今後も拡がっていきそうだ。
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