アールシーコア、原価コントロール強化で23年度業績回復へ
OBの口コミ効果で受注は回復傾向
2022年3月期の連結業績を発表した。OBの口コミ効果などで受注は回復傾向にあるが、ウッドショックの影響で収益は大幅に悪化した。23年度は、業績回復に向け、原価コントロールなどを強化する。
全国に展開するLOGWAY(展示場)への新規来場者数は前年同期比7%減になったが、営業システムの改善やLOGWAYコーチャー(BESSの家に暮らすユーザー)による口コミ発信などにより、経営の先行指標である連結契約高は昨年同期比10.8%増と伸長。コロナ禍で集客が大幅に落ち込む中、受注は回復傾向にある。この結果、売上高は前年同期比3.5%増の163億4100万円となった。
一方で、ログハウスを主力事業とし、躯体をはじめ、外装、内装にも無垢の木材を多用する同社にとって、ウッドショックによる急激な資材の高騰は当期収益を大きく圧迫する要因となった。
売価改定や部材の複数購買化、固定費の削減など、収益率改善に向けた施策にも取り組んだが、同業他社に比べ、自然環境豊かな市街化調整区域などの建設地が多く、農地転用申請など、契約から着工までの期間が長い特性もあり、急激な原価高騰が収益を圧迫。営業損失3億3600万円を計上した。
LOGWAY戦略をさらに強化
特建事業を新設で新分野開拓
2023年度は、LOGWAY戦略をさらに強化する。LOGWAYを活用した独自のファンづくりの仕組みをさらに進化させ、感性価値観の変化をユーザーの暮らしを紹介する「クラシガエLIVEイベント」、「LOGWAYコーチャーDAY」を開催し、集客・ファン化を推進する。
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