大阪・関西万博に未来の展示場
民間パビリオンの構想概要まとまる
パナソニック ホールディングスは「解き放て。こころとからだとじぶんとせかい。」をパビリオンのコンセプトに据え、α世代の子供たちをターゲットに設定。「ノモの国」と名付ける非日常的な冒険体験を通じて、子供たち自身に自分に秘められた可能性への気付きを与え、新しい自分の発見と自己肯定感の向上につなげてもらいたい考え。万博のメインテーマである「いのち輝く未来社会」に向けて、希望を抱いてもらえるようなパビリオンの構築を目指す。
一方、飯田グループホールディングスは「人・社会・地域の健康、自然環境への配慮 誰もがあたり前に」をテーマに大阪公立大学と共同研究を行ってきた。この研究を踏まえて、パビリオンのテーマに「TADAIMA(ただいま)」を挙げた。「町や住まいの形は時代と共に変遷するが、居住者に安らぎと幸せを与えるという役割だけは変わらない。そんな安らぎと幸せを感じる空間に戻った時、私たち日本人が自然と口にする言葉が『ただいま』である」(西野弘 代表取締役専務)として、世界中の全ての命が「ただいま」と言えるような未来の創出を、「ウエルネス・スマートハウス」、「人口光合成、水素エネルギー利用研究」といった最新技術で追及する。
カーボンファイバーを使ったパビリオン
住宅分野以外からも参入
カーボンファイバーを使ってパビリオンの建築を行うと発表したのが、環境問題への啓発と実践を行っている(特非)ゼリ・ジャパンだ。同団体が出展するパビリオンは、「海の蘇生」をテーマに掲げ、名称を「BLUE OCEAN(ブルーオーシャン)」とした。カーボンファイバーは軽くて衝撃に強い画期的な素材で、同団体はレガシーとして残るパビリオンになると期待を寄せる。この建物は2000年のハノーバー万博で日本館の建築を担当したことでも知られる、建築家の坂茂氏が設計を担当する。また、総合プロデューサーには日本デザインセンターの原研哉氏を迎え、海に関する今までにない映像体験を提供。海洋汚染の解決策を世界的に考えるきっかけにつなげる。
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