アクセルラボ、スマートホームサービスにHEMS機能を追加
ZEHの付加価値として訴求
アクセルラボはスマートホームサービス「スペースコア」にHEMS機能を追加した。今後、ZEHに対して採用を促進していきたい考えだ。
アクセルラボ(東京都渋谷区・小暮学社長)は、同社のスマートホームサービス「SpaceCore(スペースコア)」に、住宅内の電力消費量を可視化するHEMS機能を追加した。
スペースコアは、家電や住宅設備が連動しオートメーション化や遠隔操作が可能になる「スマートホーム機能」、物件のオーナーや居住者とのコミュニケーションが円滑に行える「リレーション機能」、住んでいる地域に関するさまざまな生活サービスをユーザーが利用できる「生活サービス機能」の3つの機能を一元化した、事業者と居住者の双方が利用できるクラウドサービスおよびアプリ。
2019年8月から提供を開始し、これまでに全国150社、約1万8000戸に導入されている。
「スペースコア」の核となるのは「スマートホーム機能」だ。「スマートホーム機能」は、「スマートステーション」と呼ぶゲートウェイ製品に対応機器をつなぐことで、スマートホーム化を実現する。
20種類以上のセンサーやカメラのほか、給湯機やスマートロックなどの住宅設備機器に対応する。
他社の住宅設備機器とつなぐうえで、同社は各社と連携し、情報を共有する形を取る。これがスペースコアの大きな特徴だ。
「連携する各社と情報を共有しているため、導入時の問い合わせや、機器の故障・メンテナンスの際でもトラブルが起きることがなく、ユーザーへの安心感を高めている」(髙橋貢セールス・マーケティンググループ グループディレクター)という。連携する企業数は18社を数え、広がりをみせている。
今回、この「スマートホーム機能」にHEMS機能を追加し、さらに利便性の向上を図る。
HEMS機能は、IoTソリューションを開発するスタートアップ企業のNextDrive社と連携した
NextDrive社のHEMSコントローラー「Cube」を「スマートステーション」と接続することで、スペースコアのアプリから発電量や蓄電池の残量状況など、電力の状況が確認できるようになる。
対応機器は太陽光発電システムや蓄電池など8機器となっている。
同社は、HEMS機能を拡充したスペースコアをZEHを推進する住宅事業者などに対して強く訴求していきたい考え。
「以前から、戸建ての住宅事業者からスペースコアにHEMS機能が欲しいという声が多く寄せられていた。ZEHの付加価値として訴求したいという思いがあるようだ」(髙橋グループディレクター)。
一方、新築時にスペースコアを入れておけば、後から太陽光発電や蓄電池を導入する場合でもシステムを変える必要がない。機能拡張を提案しやすい。
なお、スペースコアのHEMS機能は、(一社)環境共創イニシアチブが発表しているZEH支援事業の公募要領の項目に適合している。
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