【お知らせ】4月末から5月にかけて、サイトが繋がりにくい現象がございました。現在は解消しています。【お知らせ】 ハウジング・トリビューンVol.640(2022年8・9号)好評発売中です。【お知らせ】2022年4月1日施行の改正個人情報保護法を踏まえ、プライバシーポリシーに事業責任者・個人情報保護管理者の名称を追記いたしました。

2022.5.13

セレンディクス、3Dプリンターで一般向け住宅のプロトタイプ

慶大の田中教授らが設計 22年秋に完成

セレンディクスは、3Dプリンターによる一般住宅のプロトタイプの実現に向け、慶應義塾大学KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センターと共同プロジェクトを開始した。2022年秋の完成を目指す。


セレンディクスは2018年、“世界最先端の家で人類を豊かにする”を理念に掲げ創業。ファーストミッションとして、「30年の住宅ローンに縛られることなく、高性能かつ安価な家を誰もが手に入れられる社会の実現」を目指す。

2022年3月には、国内初となる3Dプリンター住宅「sphere(スフィア)」の家づくりを日本で実証した。スフィアは、約10㎡の大きさの球体形状の3Dプリンター住宅。価格は300万円。世界的な建築家、曽野正之氏が建築デザインを手掛けた。中国とカナダで、コンテナに積める大きさのパーツに分割して製造したものを、日本に輸入し、80社以上が加盟する研究開発コンソーシアムに参画している百年住宅(静岡県静岡市、中嶋雄社長)の小牧工場内(愛知県小牧市)において各パーツを組み立て23時間12分で完成させた。

当初の計画では、3Dプリンターを日本に輸入し、現場で出力を行う予定だったが、コロナ禍の影響もあり3Dプリンターの輸入が遅れ、海外で出力することになった。なお、同社ではその後、海外製3Dプリンターを調達、国内で出力できる体制を強化していく。

ニーズに応えプロジェクト始動
技術面、居住面、価格面で開発目標

フジツボモデル49㎡の完成予想図(60代夫婦2人を想定した1階平屋)
同センターらが計画している住宅の平面図。プリンターを室内側に置いて壁を印刷する

一方で、同社がスフィアのプロジェクトを2021年に発表後、国内からは一般向け住宅を要望する声が多く寄せられていた。これを受けて、3Dプリント技術の世界的な第一人者である慶應義塾大学の田中浩也教授に協力を依頼。田中教授が代表を務める慶應義塾大学KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター(2022年3月まではSFC研究所ソーシャル・ファブリケーション・ラボ建築研究ユニット)と共同で一般向け3D住宅のプロトタイプ作成を行うプロジェクトを始動した。田中教授らは、現代において「本当に住みたくなる家」についての検討を重ね、建築デザインを考案し、「フジツボモデル」と命名した。

共同プロジェクトでは技術面、居住面、価格面における3つの分野において開発目標を立てた。

技術面では、日本の建築基準法に準拠し、24時間以内に施工を完了させ、人の作業を不要とする単一素材で複合機能を持たせる。

居住面では、30㎡~100㎡の広さ、1階建て平屋で、高い天井のある快適な室内を実現。また、構造強度、耐火性、耐水性、断熱性を担保する。

価格面では、通常の住宅価格の10分の1、約500万円程度の価格帯の実現を目指す。

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューンVol.640(2022年8・9号)

特集:

ハウジング・トリビューンは、住宅事業者の商品開発担当者などを対象に、今後の住宅商品開発の方向性を探るアンケート調査を実施した。

「省エネ」、「再生可能エネルギー活用」、「木材利用」、「リサイクル」、「蓄エネ」、「防災・減災」、「温熱環境」、「空気環境」、「在宅ワーク」、「非接触」、「IoT・IT」、「家事支援」、「高齢者対応」、「子育て支援」、「リフォーム対応」、「長寿命化」、「高意匠」、「省施工」、「DIY」、「その他」という19項目の中から、商品開発を進めていく上で注力したいテーマを3つ選択してもらった。

また、その中でも特に注力したいテーマと、なぜそのテーマを選択したのか理由を聞いた。
アンケート結果から、あるべき未来の住宅像が浮き彫りになった。

目次を見る

関連記事