シロアリ被害を防ぐため定期的な予防を
エンドユーザー・工務店への啓発活動をスタート
シロアリ駆除・防除剤メーカーとして 60 年近くの歴史を持つ大阪ガスケミカルは、シロアリ対策について定期的な点検や予防施工の重要性をPR する活動をスタートした。これまで薬剤の販売先であるシロアリ防除業者への PR が中心であったが、エンドユーザーである施主や工務店などにその重要性を広く知ってもらい、大切な住宅を維持管理し長く住めるようにしてもらうことが大きな目的だ。
同社はシロアリ防除剤として「キシラモンシリーズ」と「タケロックシリーズ」を販売している。「キシラモンシリーズ」は、主に国宝・重要文化財で採用されており、この分野で約8割という圧倒的なシェアを持つ。1964 年から取り扱っており、これまで東大寺、法隆寺、中尊寺金色堂等数々の歴史的建造物に採用され、多くの実績と信頼を積み上げてきた。一方、「タケロックシリーズ」は一般住宅向けで、より安全性や低臭性を高めているのが大きな特徴だ。2021 年度はコロナ禍やウッドショックなど厳しい状況にあったものの、売り上げは好調。在宅時間が増え、住まいへの関心が高まったこともあり、安心の薬剤が選ばれたようだ。
同社の大きな特徴の一つが、シロアリ防除業者のみに販売し、ホームセンターなどでの一般小売を行っていないこと。これは「安全を確保したうえで、しっかりとした効果を出すためにはプロが施工する必要がある」(防蟻剤チームマネジャー・原昌彦氏)ことにこだわっているためだ。シロアリ防除業者は全国に 4000~ 5000 社あると言われているが、同社は確かな技術を持つ業者約 170 社と、TTCS 特約工事店として契約している。
こうした現場の品質確保の上に成り立っている保証制度「TTCS 保証」も大きな特徴だ。保証は大きくシロアリによる建物の修復費用に対するものと、保証期間内にシロアリが発生した場合の再施工保証の2つがある。大きなポイントは、施工業者ではなく大阪ガスケミカルが保証を行うこと。メーカー自らの保証によってさらなる安心を付与する。
ヒロミさんを起用し
シロアリ予防の重要性をアピール
このほどタレントのヒロミさんをイメージモデルに起用、定期的なシロアリ対策を啓蒙するキャンペーンを開始した。「シロアリ被害が発生してから駆除するのでは遅く、修復に多額の費用が掛かる場合もある。そもそもシロアリが入り込むような床下環境では、同時に躯体部分に使用されている木部の劣化が進んでいることも多いため、対策を行うことが重要」(原昌彦氏)と、床下環境改善によって住宅を長持ちさせるという意識をエンドユーザーや工務店に広げることが大きな目的だ。
ヒロミさんは、家族を大切にする、DIY を通じて家に対する知識や経験が豊富であることから、そのヒロミさんが『シロアリ対策はプロに任せる』と訴えるからこそ施主にも理解してもらえると、イメージモデルに起用した。防蟻薬剤メーカーがタレントを起用し、エンドユーザーを意識した戦略を取ることは業界では珍しい。エンドユーザーに予防が重要であるという認識を持ってもらいたいという姿勢の表れといえる。また、工務店など住宅事業者に対しては、「あくまで当社は薬剤メーカー。お施主様も建てた工務店に床下を含めた定期的なメンテナンスを任せたいと思っている。忙しい工務店様にも利用してもらいやすい販促物等を準備しており、工務店様と一緒にお施主様へのシロアリ対策の PR 活動を行っていきたい」という姿勢を表した。
キャンペーンでは、チラシやポスターを配布し、アンケートへの回答で T シャツやキャップなどをプレゼントする。今後、販促物などの充実を図り、啓発活動に力を入れていく考えだ。
大阪ガスケミカル株式会社
TEL:0120-124-123
https://www.shiroari-kujyo.jp/
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