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2021.12.1

ヤマト住建、姫路にG2レベルのモデルハウスを建設

全国で初めて最高クラスの断熱性能を持つ樹脂窓を採用

ヤマト住建が姫路市に新モデルハウスを建設した。真空断熱トリプルガラスの樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」を全国で初めてモデルハウスに採用したことが大きな特徴だ。


ヤマト住建(兵庫県神戸市)が、エクセルシャノンの真空断熱トリプルガラス樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」を日本で初めて使用したモデルハウスを建設した。温暖地でHEAT20のG2レベルをクリアする性能の高さが特徴だ。

姫路西新在家モデルハウスがオープン

「姫路西新在家モデルハウス」(兵庫県姫路市)は、延床面積129.21㎡(39.08坪)、5LDK。快適で健康的な室内空間を実現する「ぬくぬくハウス」をもとにしたモデル。この住宅は、硬質ウレタンフォーム断熱材を外張り断熱、ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材を充填断熱として使用した二重断熱を標準仕様とし、家庭用ルームエアコン1台で全館空調する「YUCACOシステム」を標準搭載する。

モデルハウスでは、さらに「シャノンウインドSPG」を採用することで開口部の断熱を強化した。この窓は、約6mmの厚さで熱貫流率U値0.7W(㎡・K)と高い性能を持つ真空断熱ガラスと高透過Low‐Eガラス、高透過Low‐E強化ガラスを用い、それぞれのガラスの間にクリプトンガスを封入。また、樹脂フレーム内部に断熱材を充填するなどフレームの断熱性能も向上させた。この窓を採用することで、断熱上不利となる大きな開口部や吹き抜けを設けながらも、UA値0.44と温暖地域でのG2レベルをクリアする性能を確保した。C値は0.5で、7.4kwの太陽光発電も搭載する。

ヤマト住建は、全国約30カ所に店舗を展開、店舗ごとにモデルハウスを設置する。姫路西新在家モデルハウスは姫路店の管轄であり、兵庫県の北西エリアの拠点として活用する。

開放的な吹き抜けと大開口が大きな特徴

見学の場だけでなく、体験宿泊も可能で、高気密・高断熱、全館空調の快適性を体感してもらう考えだ。

「家族全員がコミュニケーションを取りやすく、暮らしを楽しむ」(住まいのギャラリー姫路店・大前盛良ミドルマネージャー)ことをコンセプトに間取りに工夫を凝らしたことに加え、コロナ禍での新たなニーズにも対応する。例えば、玄関からリビングまでに「ただいま動線」を採用、玄関に洋服がかけられる収納スペースと、玄関横に洗面室を設け、外からの汚れを住宅内に持ち込まないようにした。また、ワークスペースや書斎、ファミリークローゼットにも使えるユーティリティルーム、畳による小上がりスペースを設置するなど、間取りに変化を持たせることで「飽きずに過ごすことができ、気分転換もできる」(大前氏)暮らしを提案する。

大きな開口部と広い吹き抜けで開放感を演出するとともに、約16.5mの屋上庭園も設置し、グランピングなどのおうち時間を楽しむスペースとして提案した。


高気密・高断熱住宅が必須の時代に

西津昌廣 代表取締役会長

近年、インターネットなどの情報により、高気密・高断熱の家づくりが地球温暖化防止に役立ち、冬暖かく・夏涼しく快適に過ごせることなどのメリットを知るお施主様が増えており、高気密・高断熱住宅が必須になってきていると強く感じています。

先に、ベルギーに暮らすご夫婦の契約をいただきましたが、日本の冬はとても寒く感じたのに、日本よりも寒いベルギーでは住宅の性能が高く家の中がとても暖かかった。そこでインターネットで検索し、オンラインでの打ち合わせを踏まえ受注に至りました。

今、温熱環境と健康についてのエビデンスが蓄積されてきましたが、私たちはずいぶん前から健康な暮らしのためには高気密・高断熱住宅が重要だと取り組みを進めてきました。

姫路西新在家モデルハウスの最大の特長は、開口部の断熱性能を強化したこと。真空断熱トリプルガラス樹脂サッシの「シャノンウインドSPG」のFIX窓を部分的に採用し、温熱環境を損なうことなく開放感を実現しました。この窓は熱貫流率が0.52と温暖地の壁の断熱性能と同等の性能を持ちます。これほど高い断熱性能を持つ窓は海外でもそうそうないのではないでしょうか。健康的な暮らしを実現するため、こうした家づくりをさらに広げていきたいと考えています。

“健康・快適”を追い風に好調な受注

中川泰 代表取締役社長

ヤマト住建の家はHEAT20のG1以上の性能を持ちますが、約30カ所のモデルハウスはすべてG2以上で、すでに受注の多くがG2となっています。さらに埼玉県所沢市のモデルはG3仕様で、G3住宅の実績も10棟程度あります。それにより、HEAT20の会員で、G1・G2施工実績ナンバーワンの企業として、毎年表彰を頂いています。

今年度の受注は、前年比2割増で推移してきています。インターネットでの反響がコロナ禍前と比べ5割増しになっているなど、在宅時間が長くなり新たな住まいを探す人が増えています。以前からインターネット集客に力を入れ、オンラインツールを導入してきたので、コロナ禍でもお客様とスムーズにやり取りすることができ、棟数を伸ばすことができました。そうした昨年度の勢いが今年度も続いています。

こうした好調は、健康や快適に対する関心の高まりが追い風になっていると強く感じています。インターネットでの検索ワードも「高性能住宅」が非常に増えています。

今後、外皮の断熱性能を高めていくことはもちろん、太陽光発電や家庭用蓄電池、V2Hを駆使し、電力の自給自足も進め、健康な暮らしをしながら家計にも優しく、万が一の災害時にも安心な住まいづくりを、我々が先導して全国に広げていきたいと考えています。

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ハウジング・トリビューンVol.634(2022年2号)

特集:

進化する「wallstat」が木造住宅づくりを変える

地震大国といわれる日本において、住宅の地震対策は欠かすことができない。また、遠くない将来に必ず起こるといわれる南海トラフ地震と首都直下型地震などの巨大地震に備え、住宅には、より高いレベルの耐震性能が求められている。こうした中で近年、存在感を高めているのが、木造住宅の耐震シミュレーションソフト「wallstat(ウォールスタット)」だ。木造住宅を3次元的にモデル化し、過去に起きた地震や想定される巨大地震など様々な地震動のデータを入力することで、木造住宅の地震による揺れを動画で解析し構造プランを強化できる。

耐震性能の可視化により、エンドユーザーに対しても説得力を持って高耐震住宅の重要性をアピールしやすくなるため、wallstatを活用して、建てる前に住宅を揺らし、壊し、シミュレーションを行い、より耐震性の高い、安全性を高めた住まいを実現し、普及を目指す住宅事業者も増えてきている。

2022年1月には、wallstatのバージョンアップにより、耐震シミュレーション機能が強化された。ユーザーの声を反映し、計算時間を約2分と、従来の10分の1に短縮。より使いやすいものへと進化している。wallstatで耐震シミュレーションをすることがあたり前という時代になっていきそうだ。

併せてwallstatに組み込みシミュレーションできる建材、連携できるソフトウェアも紹介する。

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