グッドデザイン賞が決定
コロナ禍でデザインに対する期待高まる 住まい関連で多くの受賞
(公財)日本デザイン振興会が、2021年度グッドデザイン賞を発表した。

コロナ禍で開催された今回は、「100年に一度の変化の時期に、デザインに対する期待がかつてないほどに高まっている」(深野弘行・日本デザイン振興会理事長)の言葉通り、審査対象数が5835件と前年度から1066件も増加した。安次富隆審査委員長は「コロナ禍での行動制限により、人、社会、環境をより良くしようと、小さな声もくみ取れる状況になったのではないか」と語る。
こうしたなかで受賞件数は1608件(前年比213増)、受賞企業は1101社(同127)と、ともに増加した。
この1608件のなかから、独自性、提案性、審美制、完成度などの面において特に優れており、これからの時代のモデルとなるデザインとして位置づけられる「グッドデザイン・ベスト100」、さらにそれらの中から特別賞として「グッドデザイン金賞」20件と、「グッドフォーカス賞」12件を選定した。この「グッドデザイン金賞」から「2021年度ファイナリスト(大賞候補)」の全5件が選出されている(表)。
コロナ禍で応募増
住宅、建材、設備で増加

審査対象件数が前年度から1000件以上増えているが、増加した分野の一つが住宅・建材・設備などのプロダクツであるという。これらの分野からは、「ジョンソンタウン」(磯野商会+渡辺治建築都市設計事務所)が「金賞」を受賞した。
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