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2021.11.1

パナソニック エコシステムズ、25年までに換気で売上高3割増目指す

中国、ベトナムで新工場

パナソニック エコシステムズは、2025年までに換気事業で売上高を3割高め1000億円超を目指す。
この目標実現へ向け、中国とベトナムに新工場を設置し、海外での売上を拡大させる。


グローバルシェアはトップ
さらに海外展開を強化

パナソニック エコシステムズ社の換気事業の売上高

パナソニック エコシステムズの換気システムのグローバルシェアは10%であり、これは換気システムメーカーの中でトップの数字だ。国別にみると、日本では34%、北米で18%、東南アジアで18%、中東・アフリカで12%、インドで6%、中国で4%となっている。

コロナ禍で換気に対する意識が高まるなか、同社ではこれをチャンスと見てさらに海外への展開を強化する。これにより、2025年までに換気事業で売上高3割増、1000億円超を目指す考えだ。

目標実現へ向け、地域のニーズに応じた付加価値提案を行う。同社では換気の付加価値レベルを1〜4にレベル分けしている。1〜2は温度を制御することで快適な室内空気環境を実現するレベル。3ではCO2・VOC排出、カビ抑制により身体の健康を実現するレベル。4はCO2・VOC排出、カビ抑制に加え、感性価値の提案を行うことで身体だけでなく、心の健康も実現するレベルとしている。

インド、サウジアラビア、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアといった地域はレベル1〜2に相当するため、換気の重要性の啓蒙から行ったうえで、換気扇量産体制の強化に取り組む。また、中国、欧州、北米、日本はレベル3〜4に当たるため、熱交換型換気などの高付加価値提案に力を入れていく。

中国では高付加価値提案を強化
熱交換気、23年度に20万台生産へ

海外市場での売上強化に向け、新工場の設置も積極的に行う。

この一環として、中国に新工場「順徳第一分工場」を建設し、稼働、出荷を開始した。パナソニック エコシステムズの中国での換気関連製品工場は、「順徳工場」につづき2カ所目。

「順徳第一分工場」は、現有の「順徳工場」に近接し、敷地面積5万1874㎡で、延べ床面積4万3304㎡の3階建て。同工場では、熱交換気システムや送風機器から商品の生産開始し、2022年度に創新システム(加湿・除湿機能とエアコンを連動させた新しい空質・空調システム)、2023年度には水浄化システムへと生産する商品の種類を拡大する計画だ。生産した機器は中国国内だけではなくアジア、中東、北米、日本へも輸出し、グローバル生産拠点として展開していく。

また、新工場では省エネに配慮した空調システムを導入、今後はさらに再生可能エネルギー(太陽光発電、燃料電池)の活用やエネルギーの見える化などを推進し、環境対応を加速させる。

「中国市場では、高付加価値提案を推進してきたが、今回の新工場の運転開始で高付加提案を強化したい」(同社)としており、熱交換気システムについては、2021年度に12万台、2023年度には20万台の生産を目指す。

ベトナムも新工場
東南アジアの主力生産拠点に

また、ベトナムにも新工場を建設し、天井扇、換気扇の生産と出荷を開始した。ベトナムで天井扇、換気扇を生産する工場は、パナソニックグループとして初めてだ。

ベトナム工場と生産する商品

新工場は、ホーチミン市中心部より北方に位置し、敷地面積4万9995㎡で、延べ床面積2万4066㎡の2階建て。

ベトナム市場向けの天井扇から商品の生産を開始し、2022年度にはベトナムとアジア、中東、アフリカ市場向けの換気扇の生産にも着手する。東南アジアにおける室内空気質関連機器の主力生産拠点として展開し、同地域の2025年度の生産台数を2020年度の約1・5倍へと拡大させる。

また、2023年度には、各国の生活様式とニーズに合った商品開発を行う室内空気質ソリューションの研究開発部門(R&D)を設置し、開製販一体型の工場を目指す。

ベトナムでは、1990年代後半から現地での換気セミナーや展示会など換気の大切さを啓発する活動を続けてきた。近年、経済発展による人口増加で住宅着工数が増加していること、大気汚染で換気意識が高まっていることなどから、今後、換気設備の市場規模がより拡大するとみて、提案を強化する考えだ。

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ハウジング・トリビューンVol.634(2022年2号)

特集:

進化する「wallstat」が木造住宅づくりを変える

地震大国といわれる日本において、住宅の地震対策は欠かすことができない。また、遠くない将来に必ず起こるといわれる南海トラフ地震と首都直下型地震などの巨大地震に備え、住宅には、より高いレベルの耐震性能が求められている。こうした中で近年、存在感を高めているのが、木造住宅の耐震シミュレーションソフト「wallstat(ウォールスタット)」だ。木造住宅を3次元的にモデル化し、過去に起きた地震や想定される巨大地震など様々な地震動のデータを入力することで、木造住宅の地震による揺れを動画で解析し構造プランを強化できる。

耐震性能の可視化により、エンドユーザーに対しても説得力を持って高耐震住宅の重要性をアピールしやすくなるため、wallstatを活用して、建てる前に住宅を揺らし、壊し、シミュレーションを行い、より耐震性の高い、安全性を高めた住まいを実現し、普及を目指す住宅事業者も増えてきている。

2022年1月には、wallstatのバージョンアップにより、耐震シミュレーション機能が強化された。ユーザーの声を反映し、計算時間を約2分と、従来の10分の1に短縮。より使いやすいものへと進化している。wallstatで耐震シミュレーションをすることがあたり前という時代になっていきそうだ。

併せてwallstatに組み込みシミュレーションできる建材、連携できるソフトウェアも紹介する。

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