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2021.9.17

(一社)優良ストック住宅推進協議会「スムストック」20年度成約数が過去最多

認知度向上施策などが奏功

(一社)優良ストック住宅推進協議会は、「スムストック」の2020年度成約件数が過去最多の1922棟になったと発表した。認知度向上などの取り組みが奏功しコロナ禍でも成約は好調に推移している。


(一社)優良ストック住宅推進協議会は、2008年度から既存住宅の流通促進を目的に「スムストック」の認定事業を行っている。「スムストック」とは、同協議会の会員各社がこれまで供給してきた建物のうち、住宅履歴データベースの保有、50年以上のメンテナンスプログラム、計画通りの点検・修繕、新耐震基準レベルの耐震性といった基準を満たす住宅。

今回、協議会は2020年度の活動状況報告で、「スムストック」の2020年度の成約件数が前年度比14.8%増の1922棟で過去最多になったと発表した。

スムストック成約数の推移

コロナ禍でも順調に成約件数を伸ばした主な要因を、同協議会では「認知度向上策として実施したメディア戦略が奏功したため」と見る。2020年度はテレビCM、ウェブ動画、ウェブ広告、ホームページ上での紹介動画の放映などを行い、認知度向上へ向けた取り組みを強化。結果、ホームページ訪問数は前年度比107%、資料請求件数は148%と成約件数の増加につながった。

また、スムストック業務の担い手となる「スムストック住宅販売士」の育成が順調に進んでいることも成約件数の増加につながっている。2008年のスムストック開始時、「スムストック住宅販売士」は428人だったが、2020年12月末現在では累計6965人に拡大している。また、2018年からスムストックの査定や販売は行わないが、スムストック住宅販売士と同内容の研修を受けた者を登録しPRを行う「スムストック住宅販売士試験合格者制度」を開始しているが、2020年度は621名の登録を行った。

新会長に積水ハウス副会長
新中期計画も策定

新会長の堀内容介氏(積水ハウス代表取締 役副会長執行役員)

また、協議会は総会・理事会で、新会長に堀内容介氏(積水ハウス代表取締役副会長執行役員)を選出。今後は堀内新会長のもとで今回新たに作成した中期計画(21~23年度)に沿った取り組みを行っていく。

新中期計画では、捕捉率の向上を目標に掲げた。会員会社が供給した住宅のうち、スムストックとして仲介を行ったものは2020年度は17%だった。徐々に捕捉率は上がっているもののまだ十分ではないと考え、2023年までに20%以上を目指す。目標達成に向け、ひきつづきTVCMなどを通じた認知度向上策を実施する。

また、中期計画では成約数の拡大に向け、住宅保証機構と連携した「買取再販型」保険商品の展開も10月に予定。さらに、脱炭素、レジリエンス、新しい生活様式など、今後の社会環境の変化に対応したスムストック査定方法の改良も行う方針で、新たにワーキングを立ち上げる予定だ。

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特集:

蓄積されるエビデンスの最前線

住まいの温熱環境が居住者の健康を大きく左右する──そのエビデンスが着実に蓄積されつつある。
断熱性や気密性を高めることは暮らしの快適性につながるだけでなく、健康にも影響することは従前から指摘されてきたが、これらは経験や体験に基づくものであり、医学的なエビデンスに裏打ちされたものではなかった。
しかし、ここ10年間ほどの間に温熱環境と健康に関する研究が進み、その成果がまとまり始めている。
温熱環境と血圧、睡眠、虚弱、皮膚疾患などとの関係が明確になりつつあるのだ。
高性能住宅は、省エネ性や快適性などだけでなく、こうした健康面での価値を持つ。
住まいづくりも大きく変わりそうだ。
それぞれの分野の学識経験者に、研究の最前線、その影響などについて聞いた。

住まいと健康
慶應義塾大学理工学部システムデザイン科 教授 伊香賀俊治氏
温熱環境と睡眠
関西大学環境都市工学部建築学科 教授 都築和代氏
温熱環境と高血圧
自治医科大学循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏
温熱環境と皮膚疾患
岐阜工業高等専門学校建築学科 教授 青木哲氏
温熱環境と虚弱
北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科 准教授 安藤真太朗氏

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