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2021.8.6

サンワカンパニー、トレーラーハウス「モバイルクラスコ」を発売

新規事業を推進

インターネットで建材・設備の販売を行うサンワカンパニーは、6月からトレーラーハウス「mobileCLASCO(モバイルクラスコ)」を発売した。同社の建材・設備を導入した新規事業として、取り組みを推進していく。


6月からトレーラーハウス「mobileCLASCO(モバイルクラコ)」の提案を開始

インターネットで建材・設備の販売を行うサンワカンパニーは、少子高齢化で住宅市場が縮小するなかでも成長していくため、新規事業に力を入れている。昨年10月には新たに「スペースデザイン事業部」も設置し、新規事業を新たな収益の柱としていこうとしている。

新規事業の一つが「クラスコ」事業。クラスコは、工場生産による重量鉄骨造のモジュラー建築(ユニット化した部材を組み合わせて建築物を構成する建築工法)だ。海運コンテナサイズで輸送が簡単。柱と梁だけで構造体として成立するラーメン構造を採用し、耐震性能や断熱性なども通常の建物と同等とし、店舗だけでなく住居としても利用できる仕様としている。内装については、同社の設備・建材を導入し、トータルコーディネートを行うことも可能だ。

オプションとしてエアコンや収納ボックス・棚、ステップ、デッキなども用意している

これまで、クラスコの販売を行うなかで、「建築確認申請なしで気軽に設置したい」、「建築が制限される市街化調整区域に設置したい」といった要望があった。同社ではこうした要望への対応策として、6月から「mobileCLASCO(モバイルクラスコ)」の提案を開始した。モバイルクラスコはクラスコに車輪を付けることでトレーラーハウスとしたものだ。トレーラーハウスは車輪が付いた家だが、日本では建築基準法上は建築物ではなく、あくまで車両の扱いである。このため、建築確認申請が必要なく、建築物の建築が規制される市街化調整区域でも設置可能だ。さらに、自動車で牽引することで移動できるというメリットがある。

モバイルクラスコの最大の特徴について、同社では「デザイン性の高さ」と強調する。内装デザインはサンワカンパニーの建材を使用しトータルコーディネートしており、同社ならではのミニマルでスタイリッシュなデザインが目を引く。

設備については、ミニアルデザインの観点から、照明やコンセント、換気扇などの必要最低限の設備を標準装備としているが、コンパクトキッチンやトイレ、シャワーブースなどが装備されたプランや、オプションとしてエアコンや収納ボックス・棚、ステップ、デッキなども用意している。

室内面積が9㎡と、13.6㎡の2タイプを用意。価格は約500万円からで、オプションでトイレとコンパクトキッチンを導入すると約550万円になる。さらに今後、シャワースペースの追加プランも約600万円で提供していく考えだ。

サンワカンパニーでは、宿泊施設や災害時の仮設住宅、事務所、店舗など、多様な用途でのモバイルクラスコの利用を見込んでいる。中でも特に宿泊施設については、大きな需要を期待する。コロナ禍で宿泊施設の利用が低下する中でも、キャンプやグランピングなどの屋外に宿泊するニーズが高まっており、こうした需要に対応するものとしてモバイルクラスコを提案していく。初年度は年間20台程度の販売を目指す。東京と大阪で実物を展示する場を設け、訴求を行なっていく予定だ。

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ハウジング・トリビューンVol.629(2021年20号)

特集:

蓄積されるエビデンスの最前線

住まいの温熱環境が居住者の健康を大きく左右する──そのエビデンスが着実に蓄積されつつある。
断熱性や気密性を高めることは暮らしの快適性につながるだけでなく、健康にも影響することは従前から指摘されてきたが、これらは経験や体験に基づくものであり、医学的なエビデンスに裏打ちされたものではなかった。
しかし、ここ10年間ほどの間に温熱環境と健康に関する研究が進み、その成果がまとまり始めている。
温熱環境と血圧、睡眠、虚弱、皮膚疾患などとの関係が明確になりつつあるのだ。
高性能住宅は、省エネ性や快適性などだけでなく、こうした健康面での価値を持つ。
住まいづくりも大きく変わりそうだ。
それぞれの分野の学識経験者に、研究の最前線、その影響などについて聞いた。

住まいと健康
慶應義塾大学理工学部システムデザイン科 教授 伊香賀俊治氏
温熱環境と睡眠
関西大学環境都市工学部建築学科 教授 都築和代氏
温熱環境と高血圧
自治医科大学循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏
温熱環境と皮膚疾患
岐阜工業高等専門学校建築学科 教授 青木哲氏
温熱環境と虚弱
北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科 准教授 安藤真太朗氏

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