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2021.7.16

総合地所、埼玉県内初のZEHマンションの販売堅調

床暖房連動空調など“分かりやすさ”で訴求

総合地所が、埼玉県上尾市で展開する、ZEHマンション「ルネ上尾」の販売が堅調だ。当初は青田買いでの販売を計画していたが、ZEHのイメージを検討客に持ってもらうため竣工後に変更したことが奏功した。


同社が展開するZEHマンションは千葉県柏市に続き2例目。埼玉県内では同社が初めてという。「平成31年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化による住宅における低炭素化促進事業」で、「ルネ上尾」は交付決定を受けている。採択を受けたのはZEHマンションの「Oriented (オリエンテッド)」。断熱性能などを大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入によって室内環境の質を維持しながら大幅な省エネルギーを実現させ、かつ、共用部を含むマンション全体での一次エネルギー消費量を20%以上削減することを目指したマンションだ。

ZEH の見える化を施したマンション「ルネ上尾」の住戸内

菅首相の「2050年までのゼロカーボン実現」で、消費者の省エネに対する意識も徐々に変わってきている。ただ、省エネが実現できるマンションといっても、購入検討客の多くが意識するのは、立地や間取りといった部分で、竣工前のモデルルームで高熱費削減メリットを伝えても、今一つ買い手の食指が動かないのが実態だ。こうした購入検討客の実情などを踏まえ、当初計画していた青田買いの販売から、竣工後の売り出しに切り替えた。「販売を始めた春先は、寒い日もあり、ZEHマンションを実際に体感し、理解を深めた購入客もいた」と分譲事業部マンション営業1部営業1課の石井大祐課長は話す。

このマンションでは、ZEHを実現するため、エアコン付きヒートポンプ床暖房を全戸に設置した。同床暖房は、同社のグループ企業である長谷工コーポレーションが、コロナと共同で企画した。一つのヒートポンプ室外機で、エアコンと温水床暖房を連動制御し、即暖性と快適性を両立しながら高い環境性と省エネ性を実現。省エネ性は、コロナの従来製品のエアコンと比べて20%、床暖房で4%向上している。CO2排出量ではガス熱源の製品に対し、43%の削減を達成。コンクリートの直貼りフローリングでも十分な床表面温度の確保と省エネ性を得られるように、低い温水温度でも高い放熱を発揮する高効率床暖房パネルを組み合わせ、ZEHマンションの実現に貢献している。また、二重サッシとLow-E複層ガラスを採用することで高い断熱性を実現する。他にも節水シャワーを取り付けたり、一部住戸にはシステムキッチンにタッチレス水栓を取り付けたりしている。

石井課長は「まだまだ『ZEHって何』と聞いてくるお客さまは多い。可視化の難しいZEHを実際の生活シーンをイメージしてもらいながら、体感してもらうことで、理解を深めてもらう工夫や説明をしている。多少なりとも、こうした取り組みがお客さまの購買意欲を高めた」と感触を掴む。

建物はRC造、地上10階建てで、総戸数は80戸(3LDK・70戸、4LDK・10戸)。同社によると、4月に建物竣工後、5月の第1期販売で45戸が即日完売。その後も引き続き販売は順調という。物件の引き渡しは7月末を予定する。

同社では、今後もZEHマンションを年間で1棟以上投入していく考えだ。

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特集:

蓄積されるエビデンスの最前線

住まいの温熱環境が居住者の健康を大きく左右する──そのエビデンスが着実に蓄積されつつある。
断熱性や気密性を高めることは暮らしの快適性につながるだけでなく、健康にも影響することは従前から指摘されてきたが、これらは経験や体験に基づくものであり、医学的なエビデンスに裏打ちされたものではなかった。
しかし、ここ10年間ほどの間に温熱環境と健康に関する研究が進み、その成果がまとまり始めている。
温熱環境と血圧、睡眠、虚弱、皮膚疾患などとの関係が明確になりつつあるのだ。
高性能住宅は、省エネ性や快適性などだけでなく、こうした健康面での価値を持つ。
住まいづくりも大きく変わりそうだ。
それぞれの分野の学識経験者に、研究の最前線、その影響などについて聞いた。

住まいと健康
慶應義塾大学理工学部システムデザイン科 教授 伊香賀俊治氏
温熱環境と睡眠
関西大学環境都市工学部建築学科 教授 都築和代氏
温熱環境と高血圧
自治医科大学循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏
温熱環境と皮膚疾患
岐阜工業高等専門学校建築学科 教授 青木哲氏
温熱環境と虚弱
北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科 准教授 安藤真太朗氏

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