ベンチャーマテリアル 医療、学校向けの高機能カーテンを一般向けに展開
熱中症対策に加え、省エネの効果も
これまで医療機関や介護施設、オフィス、学校などに販売してきた多機能カーテンを一般住宅向けに販売する。熱中症対策だけでなにく省エネなどの効果も期待される。
ベンチャーマテリアル(東京都中央区、宿利成章社長)が、医療施設や学校施設などに向けて販売してきた採光・遮熱・制菌加工を施した高機能カーテン「エコフィックスProⅡ」を、一般家庭向けに販売する。
「エコフィックスProⅡ」は、極細繊維をさらに高密度の綾織にすることで、生地表面の温度を上昇させる近赤外線を63.6%カット。カーテンやシェードとして開口部に用いることで熱の出入りを抑制し、空調効率をアップさせることができる。
また、断熱性も高く、3mm単板フロートガラス(アルミサッシ窓)にロールスクリーンとして使うと、その熱貫流率は3.34(W/㎡・K)と12mmペアガラスと同等以上の断熱効果が期待できる。
さらに採光面でも、繊維が扁平なことから、太陽光を乱反射させ、光が均一に拡散透過し、やわらかな光を部屋に広く届けることができる。
加えて、医療現場で使用することが許可された制菌加工を施した業務用繊維製品であることも大きな特長だ。抗菌加工は嫌な臭いが発生しない程度に菌の増殖を抑えるというもの。これに対し、制菌加工は繊維などに付着した菌の増殖を防ぐ。(一社)繊維評価技術協議会が認証制度「SEKマーク」を制定しており、「エコフィックスProⅡ」は、医療機関、介護施設、行政機関などが必要と認めて指定する業務用の繊維製品を対象として付与する制菌加工済み認証マーク「制菌加工 SEKマーク(赤)」を取得している。
これまで医療機関や介護施設、オフィス、学校、百貨店など施設向けに販売してきており、140件以上の施工実績を持つ。例えば、夏場の熱中症対策に悩む学校に導入したケースでは、窓全面に「エコフィックスProⅡ」を設置したところ、教室内の温度が7.9℃下がり、カーテンを閉めても教室の奥まで光が届き、照明が不必要なほどの明るさを保ったという。
手軽に熱中症対策を
同社は、特に室内における熱中症が深刻化していることに対応。「外出自粛やリモートワークなど、自宅で過ごす時間が多くなるなか、十分な対策を取ることが必要」と、「エコフィックスProⅡ」の一般住宅向け販売を開始した。内窓設置などに比べて手間やコストがかからず、手軽に対策が取れることが大きなポイントで、省エネ対策も図れるだけでなく、制菌加工品であることから、コロナ禍の住空間にも安心して使用できる。
同社では「カーテンなどインテリア製品ではなく建材として開発した」と機能性を重視し、寸法指定で購入が可能。カーテンや各種シェードなど、さまざまな使い方が可能だ。縦200㎝×横180㎝(フラットカーテン)の場合の価格目安は2万4200円となっている。
すでにガス会社と連携して一般家庭向けの提案を始めているほか、床暖房や珪藻土などの商品で開拓した住宅事業者、建材流通などの販路で販売していく。
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ハウジング・トリビューンVol.640(2022年8・9号)
特集:
ハウジング・トリビューンは、住宅事業者の商品開発担当者などを対象に、今後の住宅商品開発の方向性を探るアンケート調査を実施した。
「省エネ」、「再生可能エネルギー活用」、「木材利用」、「リサイクル」、「蓄エネ」、「防災・減災」、「温熱環境」、「空気環境」、「在宅ワーク」、「非接触」、「IoT・IT」、「家事支援」、「高齢者対応」、「子育て支援」、「リフォーム対応」、「長寿命化」、「高意匠」、「省施工」、「DIY」、「その他」という19項目の中から、商品開発を進めていく上で注力したいテーマを3つ選択してもらった。
また、その中でも特に注力したいテーマと、なぜそのテーマを選択したのか理由を聞いた。
アンケート結果から、あるべき未来の住宅像が浮き彫りになった。
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