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2021.6.25

佐藤工務店、鴻巣市で大型パネル活用し上棟

無垢材の歩留まり高める初の試みも

佐藤工務店はウッドステーションの大型パネルを初採用して埼玉県鴻巣市で住宅を建設した。また今回、大型パネル事業の初の試みとして、4面スリット加工を施した杉無垢材の柱を使用し、歩留まりを高めることに成功した。


1968年創業の佐藤工務店(埼玉県上尾市、佐藤喜夫社長)は、地域密着型の工務店として、高性能住宅づくりを推進する。年間に手掛ける5棟ほどの新築住宅では、すべて外張り断熱を標準採用し、ZEHレベル以上の性能を付与。パッシブの考え方も積極的に取り入れている。また、新築で培ったノウハウを生かして、戸建住宅の性能向上リノベでも豊富な実績を持つ。

今回、ウッドステーションの大型パネルを初採用して埼玉県鴻巣市で2階建住宅を建設した。工場で構造材、面材、間柱、断熱材、サッシ、一次防水まで一体化されたパネルを利用するため、1日で上棟できるだけでなく、施工品質の確保も行いやすいというメリットをもたらす。

住宅街の一角において大型パネルで上棟。電線の上をまたぎ、大型パネルを吊り上げ組み上げた

佐藤社長は、「高性能住宅にこだわっているため、上棟や断熱施工にかかる負担は、どうしても大きくなる。また、施工の精度も求められる。天候に左右されない工場で製作し、上棟から、サッシ・外壁下地材・断熱材施工までの工程の作業負担を減らしたい、事故リスクを減らしたい、お客様に安定した品質のいい家を提供したいという思いから、今回、大型パネルの採用を決めた。高性能住宅と非常に相性がいいことが分かった。建てられる条件が合えば、今後も積極的に活用していきたい」と話す。

無垢材に4面スリット
乾燥効率高め歩留まり向上

また、今回、大型パネル事業の初の試みとして、4面スリット加工を施した杉無垢材の柱を使用した。大型パネルでは、パネルの精度を高めるために、基本的に寸法精度が確保された集成材を柱などの構造材として使用する。これまで試験的に無垢材を使用したケースはあったが、寸法精度を確保するために、安全面を考慮して、通常よりも厚みを増した木材を乾燥させ、製材したものを使用。そうなると、使用できる材が限られるほか、歩留まりが下がり利益を確保しにくくなるという課題があった。

初の試みとして4面スリット加工を施した杉柱材を用いて大型パネルを製造した

そこで、今回、木村木材工業の木村司社長の提案で、4面スリット加工を施した「埼玉県産杉の無垢材」を使用。無垢材の4面にあらかじめスリット加工を施すことで、より効率的に材を乾燥することが可能になり、結果として、歩留まりを高めて製材できるほか、木材自体も調達しやすくなる。今回、パネルの精度を落とすことなく、大型パネル化できることも確認できた。

ウッドショックの影響で、外材が不足し、住宅建築の現場で柱材の確保が難しい状況が生まれている。その代替として、国産無垢材を有効活用して大型パネル化することが選択肢の一つになりそうだ。

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特集:

2030年住宅への設置率6割は可能か
初期費用、条件不利地域へのソリューション

国は2030年に住宅での太陽光発電の設置率6割を目標とする考えを示した。
現状の設置率は1~2割とみられ、非常に高い目標と言える。
100万円以上を必要とする「高額な初期費用」や、十分な発電効率を得るのが難しい「条件不利地域」といった課題があるなか、住宅事業者は設置率6割に向けてどのように取り組んでいけば良いのか──。
住宅太陽光発電マーケットの最前線を追う。

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