2021.6.3

大和ハウス工業、最高級住宅「MARE」の提案を開始

コロナでも好調な富裕層市場を深耕

大和ハウス工業は、同社で最も高価格帯となる戸建住宅の販売を開始した。コロナ禍でも好調な富裕層市場の深耕に取り組む。


野村総合研究所が昨年12月に発表した調査によると、純金融資産保有額1億円以上の富裕層は2019年時点で132.7万世帯であり、2013年以降増え続けている。コロナ禍でも富裕層の消費は活発で、住宅でも高価格帯商品への需要が高まっている。大和ハウス工業では、5000万円以上の高価格帯の戸建住宅の販売が2019年度比20%増と好調である。こうしたことから、同社は好調な富裕層市場の深耕を図るため、都市部の富裕層向けに、同社で最高級となる戸建住宅商品「Wood Residence MARE-希-(マレ)」を発売した。

外装にも国産材を使い、木質感を訴求

開放的な空間や、多用途に使える地下室を提案
精鋭の設計集団も設立

新商品では、木造とRC造を組み合わせた混構造を採用することで、高い強度と高い設計自由度を実現した。

最大9mまでの大開口と柱なしで最大10mの大空間を実現。天井高もロースタイルリビング折り上げ天井を組み合わせることで最大4.1mまで対応可能だ。

また、傾斜地や高低差のある敷地形状を生かした地下室や地下ガレージの設置も可能。シアタールームやフィットネスルーム、音楽スタジオなどの趣味の空間やワインの貯蔵庫、収納スペースなど様々な用途で利用できる。地下ガレージや地下室は容積率に算入されないため、特に都市部では限られた土地を有効活用したいという富裕層のニーズが高いという。

内装には、国産のヒバ材を床だけでなく天井にもあらわしで採用することで、木質感を訴求。外装仕上げ材にも国産の天龍スギ材を採用し、内装と外装で木による素材の一体感を生み出す。

大開口・大空間、高天井の開放的な空間を実現

新商品の提案のために、優れた設計力やコミュニケーション能力を持つ選りすぐりのトップデザイナーチーム「ZIZAIDesignOfficeTokyo/Osaka」を新たに設立。東京と大阪に合わせて7人を配置し、富裕層の高い要望に対応する。

新商品の提案はリアルとバーチャルの2つの手法で進める。リアルについては、4月29日にオープンした住宅展示場「DaiwaHouse駒沢展示場2」(東京都世田谷区)を中心に提案。バーチャルは、「ZIZAI DesignOffice Tokyo/Osaka」が手掛けたハイクオリティCGで製作したデジタル邸宅デザインギャラリー「DIGITAL SHOWCACE」などのデジタルコンテンツをホームページなどで展開していく。

新商品の販売価格は坪あたり165万円からで、一棟あたり7000万円以上を想定している。世帯年収2000万円以上の顧客層をターゲットに、年間で100棟を目標に提案を行っていきたい考えだ。

Housing Tribune最新刊

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューンVol.621(2021年11号)

特集:

ストック市場拡大の起爆剤になるか

中古マンションの買取再販市場が拡大している。
「リノベーション」への認知度が高まり、中古住宅の「不安」「汚い」「わからない」といったマイナスイメージが払しょくされ、昨今の新築マンションでは求めにくい、消費者の“値ごろ感”や“住みたいエリア”へのニーズに対応できるためだ。
それに伴い新規参入が後を絶たない。中古マンションの買取再販市場の最前線を追った。

目次を見る

関連記事