パラマウント硝子工業、コロナ禍にデジタルコンテンツを強化
YouTubeの動画コンテンツを充実
パラマウント硝子工業がYouTubeの動画コンテンツの充実化を進めている。省エネ住宅をめぐる環境が大きく変化するなか、エンドユーザーに対する情報発信を強化する。
パラマウント硝子工業が、YouTubeの公式チャンネル「PARAチャンネル」を立ち上げ、デジタルコンテンツ(動画)の充実化を図っている。
2021年4月から省エネ基準適合に関する説明義務化がスタートする。簡易に省エネ性能を計算できるモデル住宅法の準備が進むなど、住宅の省エネをめぐる環境が大きく変わろうとしている。住宅の断熱関連各社にとって情報提供、商品PRなど非常に重要な時期となっているが、コロナ禍で営業活動が難しい状況にある。
こうしたなかでのデジタルコンテンツ充実は営業の効率化のサポートが目的で、広く普及しているYouTubeを活用してのPRに力を入れる。

現在、「PARAチャンネル」にアップしているコンテンツは、①パラマウント硝子工業の会社紹介、②断熱体感棟「パラマン館」の紹介、③太陽SUN/太陽SUNRの紹介、④ハウスロンZEROの紹介、⑤パラマン館 外壁の断熱仕様──の5つ。このうち、キラーコンテンツとして考えているのが「パラマン館」の紹介動画で、今後、パラマン館の情報を中心に動画コンテンツを充実させていく考えだ。
「パラマン館」(福島県須賀川市)は、HEAT20のG2レベルの断熱性能を持つ断熱体験施設。1階はショールームで同社商品の機能・効果が理解でき、2階はセミナールームとなっている。温熱環境にこだわりを持つエンドユーザーを第一のターゲットとし、工務店の活用を想定していた。2019年10月にオープン、2020年度から本格的に来館を促していく考えであったが、コロナ禍で十分な活用が難しい状況にある。こうしたなか動画でパラマン館の仕様や設備を見せながら住宅断熱化の快適性を訴求していく。現在、パラマン館の断熱の仕様や施工の留意点などを屋根、天井、壁の部位別に解説する動画を作成中で、随時アップしていく。さらに今後は、パラマン館が立地する須賀川市の地域の様子や、パラマン館周辺の季節感などを伝えるエンドユーザーを想定した動画コンテンツの作成も検討中だ。
一方で、パラマン館で使用している高性能グラスウール断熱材の太陽SUN/太陽SUNR、ハウスロンZEROの動画も作成、住宅事業者・建材流通業者へアピールする。
市場の競争が激しくなるなか、今後、他のグラスウールメーカーや断熱材メーカーとの差別化がこれまで以上に非常に重要になってくると考えられる。同社では①日本初の高性能グラスウールメーカー②寒冷地シェアNo.1③高断熱住宅の断熱ノウハウ豊富──の3点をストロングポイントと考えており、デジタルコンテンツを通じて、これらの強みを訴求していく。
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ハウジング・トリビューンVol.615(2021年4号)
特集:
中古住宅流通量増で期待度上昇
「中古マンションを購入してリノベーション」ということが住まいの選択肢の一つとして定着する一方で、戸建住宅のリノベーションについては、ニーズはあるものの工事の難しさ、性能の確保、コストアップなどのハードルも多く普及には至っていない。しかしここにきて建材メーカーなどが中心となり戸建住宅の性能向上リノベーションを支援する動きが活発化している。日本では戸建住宅の方がマンションよりもストック数は多く、新築市場が縮小していく中で有望市場であることは間違いない。戸建リノベの収益化に向け、どのようなアプローチが有効なのか。トップランナーの事業者の動きからヒントが見えてくる。
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