2020.12.23

アールシーコア BESS事業本部、コロナで上期減収減益も

ファンづくり強化で業績改善へ

アールシーコア BESS事業本部は、コロナ禍の影響で上期の業績が減収減益となったが、イベントなどを通じファンづくりを強化し業績の回復を目指す。 


「BESS」ブランドで、ログハウスを中心に木の魅力を生かした住宅FC事業を行うアールシーコアBESS事業本部は、上期の連結業績を発表した。

売上高は前年同期比6.5%減の76億2300万円、3億7900万円の営業赤字(前年同期は2億9200万円の赤字)だった。

全国に展開するLOGWAY(単独展示場)における3密を避けるために予約制にして来場制限を設けるなど営業活動の制限を余儀なくされた結果、受注棟数実績が前年同期に比べ15%減少したほか、施工面においても顧客との打合せに支障が生じて工期が長期化するなど、様々な方面で新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた。

LOGWAY のイメージ

東京、神奈川の直営展示場を拠点に、直接の工事元請契約によるBESS企画型住宅等の提供を行う直販部門は、期初の契約残高からの売上進捗が比較的順調に推移した結果、売上高は23億5400万円(前年同期比3.3%減)、利益は2億1300万円(前年同期比59.3%増)となった。

また、BESSブランドの企画住宅FC事業を行う販社部門については、売上高が37億3100万円(前年同期比22.2%減)、利益は6900万円(前年同期比84.8%減)と、大幅に減収減益となった。

通期の連結業績予想は、売上高が前年同期比9.7%減の159億円、6億4000万円の営業赤字としながらも、様々な施策を行い、業績の回復を目指す。

施策の中心は、ファンづくりの促進だ。同社では「LOGWAYコーチャー」という独自の取り組みを行っている。BESSの住宅ユーザーはBESSの熱心なファンである人が多く、ウェブを通じたBESSの住宅での暮らし自慢や、ファン同士のつがなりも活発だ。また、ユーザーのなかには営業拠点に遊びに来る人もいるという。

このため、こうした熱心なBESSファンを「LOG WAYコーチャー」(1312組)とし、LOGWAY(単独展示場)においてユーザー目線からBESSの魅力を伝えてもらう取り組みを実施。これにより、ファンになった展示場来場者にBESS購入検討者のファンクラブ「LOGWAYクラブ」へ入会してもらい、商談から契約へと繋げる戦略を取っている。

下期は、LOGWAY戦略を加速させる。BESS住宅の供給が2万棟を超えたことを記念し、「BESS2万棟記念フェスタ」を開催。全国のLOGWAYでウッドデッキの塗装、薪の調達などを行うイベントや、オンラインの暮らし座談会を行うことで、「LOGWAYクラブ」の会員を増やし、コロナ禍で展示場への新規来場が減少する中でも、営業効率を向上させて受注の拡大を図っていく。