2020.11.17

インベストデザイン、支払いを遅らせる新サービスを開始

工務店と協力会社の決済をサポート

インベストデザインは決済プラットフォーム「Lag Less」に、支払いの受け取り期日を遅らせる「遅払い」機能を追加した。報酬の受取金額が増額されることが受注者のメリットとなる。


大手ハウスメーカーやゼネコン各社が協力会社に対し、資金繰り改善などの支援を目的に、報酬の支払いサイト(支払い期限)を早めている。中小企業にとっては資金繰りの面からありがたい対応であり、中小ビルダーや工務店も協力会社に対して支払い条件の改善が求められている。

こうした中小ビルダー・工務店などに向けてインベストデザイン(東京都千代田区、高田悠一代表)が提供しているのが、支払いサイトを選択できる決済プラットフォーム「Lag Less」だ。工務店・ビルダーなどが登録し、その与信で協力会社など受注事業者が利用することができるFintechサービスで、受注事業者の希望に応じて報酬の受取タイミングを選択できる。機能のひとつである「早払い」を選択すると、受注事業者が3.85~5%の手数料を負担することで最短3営業日で報酬を受取ることができる。発注企業の支払いは通常のタイミングと変わらない。

工務店・ビルダーなどは、このサービスを協力会社などの福利厚生として活用することができ、受注企業の拡大や、既存の受注企業の定着率を向上させることができる。

同社は、このほど「Lag Less」に新機能「遅払い」を追加した。「遅払い」は報酬受取りのタイミングを65日遅らせることで、受注事業者は報酬額の1%増額された金額を受取ることができる。利用方法は受注事業者が毎月締め日付近に送付される案内メールより「遅払い」を選択し、必要事項を入力するだけ。工務店・ビルダーなどに導入費や固定費などはかからず、無料で利用できる。

「遅払い」を追加したことで、「早払い」、「通常払い」、「遅払い」の三種類から選択可能になり「“支払いサイトの自由化”を掲げているが、これで好きなタイミングでどうぞ、と言える環境が整った」と高田代表は話す。

企業成長に必要なインフラとなることを目標に掲げる同社は、資金繰りが厳しい企業に対してだけではなく、金融的に余裕のある企業にもサポートをしたいという考えから「遅払い」機能の追加を決めた。同社は「早払い」と「遅払い」の需要は同等程度あると見込んでいる。

今後、「Lag Less」を発注者・受注者のインフラとして活用を促すとともに、「両者間の金融に関わるコミュニケーションもサポートしていきたい」と高田代表は意気込む。

「通常払い」「早払い」「遅払い」のフロー図
「通常払い」「早払い」「遅払い」のフロー図
「自由に支払いサイトを選んでもらいたい」と語るインベストデザインの高田代表
「自由に支払いサイトを選んでもらいたい」と語るインベストデザインの高田代表

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ハウジング・トリビューンVol.610(2020年22号)

特集:

災害広域化に備え、求められる数、速さ、居住性

近年、大規模な自然災害が相次いでいる。平成22年度から令和元年度までで半壊以上の住家被害が1000戸以上の災害は東日本大震災をはじめ13災害に上る。令和2年も熊本県などに大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」が発生。死者・行方不明者80人超、家屋被害は全半壊だけで6000戸に及んだ。今年は新型コロナウイルス感染症という、これまでにない問題も発生し、これまで以上に避難生活から仮設期の暮らしへのスピーディーな移行が求められる。

応急仮設住宅は、「建設型」での対応が行われていたが、災害被害の拡大にともなってより多くの住宅が必要になったことで「みなし仮設」とよばれる「賃貸型」が導入、その活用が広がった。そして、今、注目を集めているのがトレーラーハウスやムービングハウスなどの移動式仮設住宅だ。

今後、南海トラフや首都直下などの大地震による想像を絶するほど大規模な家屋被害も予想される。それだけに仮設期の住宅供給をどうするのかを平時の今から考えなければならない。移動式仮設住宅は、プレハブや木造などの仮設住宅、民間住宅などを借り上げる「みなし住宅」に次ぐ3つ目の柱になるのか――。移動式仮設住宅の可能性を探った。

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