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2020.9.24

三菱地所ホーム、新構法採用の戸建ブランド「ROBRA」を設立

高い設計自由度で高所得者のこだわりに対応

三菱地所ホームは木と鉄骨により耐力を高める新構法を採用した新ブランドを設立した。自由度の高いデザインで、ますますこだわりが増している高所得者層のニーズに対応する。

高耐力の構造材を採用するなどし、非常に自由度の高い設計デザインを実現

高所得者層を中心にますます高まるこだわりに対応

三菱地所ホームは新構法を採用した戸建注文住宅の新ブランド「ROBRA(ロブラ)」の販売を開始した。デザインにこだわりの強い高所得者層を中心に訴求を行なっていく。

三菱地所ホームの施主は高所得者層が多い。2019年度の請負工事金額を見ると、5000万円以上の割合は3割を超える。

高所得者層では特にデザインへのこだわりが強い人が多いが、最近はSNSで手軽に様々な建築の画像を見ることができるようになってきたことから、デザインへのこだわりは一層増してきており、対応が求められてきているという。

一方で、三菱地所ホームの注文住宅は2×4構法を採用しているが、オープン構法による設計の制約があり、思うように高所得者層のこだわりに対応できていないというのが実情だ。こうしたことから、三菱地所ホームは、ますます高まるデザインのこだわりに対応するため、今回、新構法「Flat Mass Timber構法(フラットマスティンバー構法 以下、FMT構法)」を開発、同構法を採用した木造注文住宅ブランド「ROBRA(ロブラ)」の販売を開始した。

「FMT 構法」の施工現場。梁に鉄骨を使用した点が最大のポイント。しかも天井の下に施工するのではなく上に施工することで天井がすっきりと見える

「これまで建築家が設計していたレベルの非常に自由度の高いデザインを、今回の新構法で実現できる」と、月田徹執行役員は話す。

木材と鉄骨のハイブリッド構法
従来にない大開口や設計を実現

「FMT構法」は、木材と鉄のハイブリッド構法である。
国産ヒノキのラミナを同一方向に集成した大断面の「集成材厚板パネル」を、壁・床・天井の構造部材として使用。パネルとパネルの接合部には専用の金物を、梁には鉄骨を施工することで、高い耐力を確保する。
「FMT構法」では、高い耐力により、これまでにない自由な設計デザインを実現できる。

「FMT構法」の構造

例えば、構造壁量を2×4工法の6分の1〜7分の1に抑えられるため、従来よりも大きな開口を設けることが可能。最大で7m弱、コーナーでも合計5・5m(コーナーに柱を立てた場合は合計12m)の開口を設けられる。また、床から天井までの開口も可能だ。

また、最大3・1mまでスラブの跳ね出しが可能で、スラブを利用して大きなひさしを設けることも可能だ。

なお、「ROBRA」の設計は、高い設計技術が必要になるため、「オーダーグラン設計室」のメンバーで行う。オーダーグラン設計室は、三菱地所ホームの建築士の中から選抜された、特に実績とセンスに優れた設計士集団だ。

新構法を武器に非住宅事業の拡大も

「ROBRA」の営業拠点となる駒沢ギャラリーのコンセプトモデルハウス

今回、三菱地所ホームは、「ROBRA」の販売と同時に駒沢ギャラリーにコンセプトモデルハウスを建築、今後の営業の拠点としていく考えだ。

モデルハウスでは、新構造の高い設計自由度をわかりやすく訴求するため、斬新な外観デザインを採用。階層ごとにうねらせたようなダイナミックなデザインを採用している。

また、室内のプランニングでは、昨今の在宅ワークニーズに対応しワークスペースを設置、食住近接の暮らしを提案する。

三菱地所ホームは、今後、「FMT構法」を採用した非住宅建築の展開も視野に入れている。従来はRC構法で施工していた
小規模なクリニックや商業ビルの市場を狙いたい考えだ。

「RCと同様の高い設計自由度を持ちながら、RCの8割くらいのコストで施工可能であり、チャンスと捉えている」と、加藤博文社長は意気込んでいる。

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ハウジング・トリビューンVol.631(2021年22号)

特集:

2030年住宅への設置率6割は可能か
初期費用、条件不利地域へのソリューション

国は2030年に住宅での太陽光発電の設置率6割を目標とする考えを示した。
現状の設置率は1~2割とみられ、非常に高い目標と言える。
100万円以上を必要とする「高額な初期費用」や、十分な発電効率を得るのが難しい「条件不利地域」といった課題があるなか、住宅事業者は設置率6割に向けてどのように取り組んでいけば良いのか──。
住宅太陽光発電マーケットの最前線を追う。

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