住宅 |  2020.9.17

積水ハウス、新たな生活シーンを盛り込んだ新しい住宅を7棟で提案

家族像、趣味、家族構成、価値観… 「ライフスタイル型モデルハウス」を茨城県古河市に

エコやオーガニックな暮らしを大切にする夫婦が念願のマイホームを東京都・目黒に新築——。積水ハウスは、こんな暮らしのシーンを設定した「ライフスタイル型モデルハウス」を茨城県古河市にある、住まいづくりのテーマパーク「関東 住まいの夢工場」内にオープンした。消費が「モノ」から「コト」へ移る中、住まいの幸せを研究する、同社の住生活研究所が考えた“新しい生活シーン”を、モデルハウスにふんだんに盛り込む。7棟で異なったライフスタイルをいっせいに提案するのは珍しい。新たな住宅販売の方法として注目されそうだ。


人口減少・人口構成の変化、ライフスタイルの多様化など、生活環境が大きく変化する中、アフターコロナにより、さらに今後、人の暮らし方は変容するとされている。それに合わせて、住まいへのニーズや形も大きな変化が予想される。

積水ハウスは”「わが家」を世界一幸せな場所にする”というビジョンのもと、先進技術の研究と並行して、住生活研究所による「幸せ住まい」の研究を行い、新しい住まいを模索。今回、新しい住まいの形を体現するライフスタイル型モデルハウスをオープンした。コンセプトは「共感」。「人が本当に住んでいるかのようなリアルな暮らしを体現した」(河崎由美子所長)。そのため、理想の住まいを説明的に伝え、先端技術も同時に提案する従来型のモデルハウスから脱却した。暮らしのシーンの中での楽しみや工夫が満載で、より豊かな日々を過ごす上でのヒントや、具体的な憧れや理想の暮らしをイメージできる「幸せ住まい」を、ライフスタイル型モデルハウスでは提案。「みんなの暮らし 7stories」として、家族像、名前、家族構成、年齢、職業、趣味、価値観、ライフスタイルまでを具体的に設定。各家族の暮らしのシーンを表現、実際にそこで暮らしているかのようなリアリティのある空間を7棟で提案している。

7棟のモデルハウスがオープンした茨城県古河市にある、住まいづくりのテーマパーク「関東 住まいの夢工場」

河崎所長は「ミレニアル世代からアクティブシニア層まで幅広い世代が、リアリティのある暮らしを友人宅に訪れるような感覚で体感できる」と強調する。

「グリーンと暮らす家」
森さんち

新しい生活シーン=エコやオーガニックな暮らしを大切にする夫婦が、念願のマイホームを東京・目黒に新築。室内の吹き抜けにはシンボルツリーを配置するなどグリーンを多く取り入れた。3階に家族みんなでゆっくり過ごせる広々とした寝室と眺めの良いテラスも備えている。

家族構成など=夫:森春樹(38歳)ITベンチャー企業勤務、妻:恵(33歳)アートディレクター、長女:葵(8歳)、長男:蓮(6歳)

「子育てファミリーの家」
小林さんち

新しい生活シーン=共働き夫婦が建てた東京都・若葉台の新築。家族みんなで「衣家事」を楽しむ空間や子どもがのびのびと遊べる大空間リビング、多様な働き方をサポートする在宅ワークスペースまで、居心地よく暮らせる工夫がすみずみまで行き届いている。

家族構成など=夫:小林誠(35歳)会社員、妻:恵(35歳)会社員、長女:凛(7歳)、長男:樹(1歳)

「アウトドア好き三世代の家」
外山さんち

新しい生活シーン=夫の両親と暮らす2世帯住宅を栃木県・那須に新築。家族共通の趣味がアウトドアで、自宅でバーベキューが楽しめるテラスがあります。家族団らんの時間、適度な距離感で気兼ねなく過ごす時間、どちらも叶う理想の住まい。

家族構成など=夫:外山俊(40歳)WEBエンジニア、妻:はるか(37歳)アパレルメーカー、長男:海(10歳)、祖父:外山一郎(70歳)、祖母:みどり(68歳)

「アクティブシニアの家」
山本さんち

新しい生活シーン=お互いが自分らしく充実した自宅時間を過ごすため東京都・八王子に新築。落ち着きのあるリビング、シーンに合わせて可変ができ家の中心となるダイニングキッチン、半独立型の寝室、季節の変化を身近に感じられる縁側など、シニア夫婦が健康で楽しく暮らせる工夫が満載。

家族構成など=夫:山本隆(65歳)元食品会社重役、妻:洋子(65歳)専業主婦、ネコ:サクラ(1歳)ネコ:モモ(1歳)

「音楽を愉しむ家」
内藤さんち

新しい生活シーン=都心のマンションから、庭付き一戸建を求め埼玉県・浦和に新築。お互いの気配を感じながら思い思いに過ごすことができ、子どもたちと音楽を心ゆくまで楽しめる大空間リビングやアウトドア気分になれるテラスなど、音楽を愉しむための工夫があふれている。

家族構成など=夫:内藤陽介(43歳)病院院長、妻:まどか(40歳)薬剤師、長女:ゆい(10歳)長男:りく(7歳)

「和の感性を大切にした家」
ガブリエルさんち

新しい生活シーン=夫婦の新たな暮らしの場として神奈川県・鎌倉に新築。和の感性を大切にし、自然が感じられる癒しの空間での瞑想や、妻の手料理を肴に地酒を楽しみながら音楽を聴くなど、心の豊かさを実感する暮らしを体感できる。

家族構成など=夫:ローリー・ガブリエル(62歳)イギリス人/日本文学者、妻:文子(60歳)日本人/翻訳家

「アートと暮らす家」
柴門さんち

新しい生活シーン=現代アートギャラリーを営むオーナーが、住宅兼ギャラリー兼ゲストハウスとして千葉県・稲毛に新築。土間ギャラリーをはじめ、リビング吹き抜けや階段、ブリッジなど、身近にアートのある暮らしが楽しめます。趣味のヴィンテージカーを眺めてお酒を飲めるビルトインガレージの空間も充実している。

家族構成など=夫:柴門徹(55歳)ギャラリーオーナー、妻:あや(50歳)キュレーター

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ターニングポイントを迎える防災・減災

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各省庁の施策も、自然生態系の活用やグリーンインフラの整備、ハザードエリアの利用規制、流域治水など、これまでとは異なる新たな取り組みが目白押しだ。
猛威を振るう自然災害のなか、まちづくり・家づくりにも新たな対応が求められる。

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