予想よりも長期にわたり使われる浴室空間 そしてシステムバス
健康と快適を模索する空間、 浴室・トイレ・洗面所(その1)
ホテルの浴室、トイレ、洗面のいわゆる3点セットが米国で確立してから約100年となる※1。米国では寝室の横に設けた浴室等の水回りは、ほぼこの形を踏襲して現代に至っている。しかし、日本においては、戦後米国の影響でホテルのユニットバスとして、こうした空間構成が造られ、一般住宅にも設置が試みられたが普及することはなかった。日本では、戦前から一部の邸宅や農家では湯殿(浴室)が設けられていた。また、トイレは、衛生面の問題があり、別の場所、あるいは屋外に設けられた。
戦後、日本住宅公団でいちはやく内風呂が設置された。この考えは、すぐに広まり戦後の一般住宅になくてはならないものとなった。「わが家のお風呂に入る」ことが、一日の家族の重要な生活リズムとなり、疲れを取り緊張がほぐせる場所、いこいの場所となった。1970年代末には8割以上の住宅に浴室が設けられたことからも※2、一般ユーザーが、住宅に浴室を設けることに対する関心の高さ、浴室設置に対する強い願望が伺える。一方、トイレも浴室に劣らず住宅設計で重要な場所として配慮される。戦前とは異なり、水洗化が進んだトイレは、手軽に利用できる身近な場所に設けられるようになった。また、戸建住宅では一階と二階等、複数設けられるようになっていった。
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