住宅 |  2020.8.5

旭化成ホームズ、トータルレジリエンス強化でHEMS機能拡充

体験重視し、モデルハウスで模擬展示など

旭化成ホームズは、HEMS機能を拡充する。IoTを活用しながら、災害発生前後のトータルレジリエンス(総合防災力)を強化するのが狙い。


同社は、近年頻発する大型台風や豪雨などの自然災害に対応するため、「トータルレジリエンス(総合防災力)」の強化を目指している。このトータルレジリエンスとは、災害発生前後の生活復旧に必要な要素を「頑強な建物で命を守る」、「創エネ・蓄エネで被災後の生活を守る」、「建物・生活の早期復旧へのサポート体制」の3つに分類し、住まい手をトータルでサポートしようとする同社の取組み。

同社は専用のHEMS端末「HEBEL HEMS」を中心に、IoT技術を活用して創エネ・蓄エネを効率的にマネジメントし、エアコン・シャッターなどを遠隔操作することで、毎日を快適・便利にするくらし方のスタイル「HEBEL LINK(へーベルリンク)」を提唱している。この「HEBEL LINK」のHEMS機能を拡充することで、トータルレジリエンスを強化する考えだ。
今回、HEMS機能を拡充したことにより、自然災害が自宅に到達する前に発災情報を知らせ、事前にエネルギーの確保や住宅周りの災害準備を促し、被災に備える自助活動をサポートする。具体的には、住まい手の住む地域に、警報や注意報が発令されると、注意を促すアラートがHEMSのモニターに全画面表示される。また、シャッターなどの住宅設備の宅外操作を、災害時に外出先からのスマートフォンで操作することもできるようになった。

また、「HEBEL LINK」で実現する暮らしを認知してもらえるよう、HEMS機器でデモ画面を見ることができる模擬展示セットを全ての展示場に設置。また、年内に10カ所の展示場で、各種機器を実際の部屋に設置し、よりリアルにHEBEL LINKの生活を体感できるデモンストレーション空間を構築する。例えば、照明やエアコン、シャッターなど複数機器の一括操作など。デモンストレーション空間では、「“住宅に話しかけると、まるで住宅がそれに呼応してシーンを切り替えてくれる”ことを目指す」(同社)としている。

来年以降に新規オープンする展示場にも、順次デモンストレーション空間を設置していく考えだ。

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