住宅産業に影を落とす 新型コロナウイルスの災禍
部品の受注停止・納期延期、住宅受注への影響も
世界的に広がりつつある新型コロナウイルスの感染拡大が住宅産業にも影を落としている。工場の生産停止や流通の停滞などにより一部の部資材の納品が滞っている。また、国の要請を踏まえ展示会などの中止、さらにはショールームなどの営業時間短縮なども相次いでいる。先の見えない状況に業績への影響が不安視され、特に中小事業者には資金繰りの悪化など深刻な声が出始めている。
生産再開したものの部品の不足で受注停止も
中国が世界保健機構に原因不明の肺炎の発生を報告したのが2019年末の12月31日、翌1月1日には当局が海鮮市場を閉鎖、死亡者が確認されたことなどを受け、1月23日には武漢を閉鎖した。折しも中国は春節の大型連休を迎えており、1月30日までの予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ春節休暇が延長された。こうした状況下、中国における工場停止が長引いた。さらに春節明けでも中国内の移動制限や封鎖措置などにより、工場が再開できない、また、再開しても物流が滞るという事態に陥ったのである。
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