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2020.1.22

阿部興業、通気遮音ドアに引戸を追加

住宅に加え施設への提案を強化

通気と遮音、2つの機能を併せ持つ室内ドアの販売を強化する。気密性の確保が難しい引戸にも通気遮音機能を付加することに成功。住宅に加えて施設などへの販売拡大を目指す。


阿部興業は、通気機能と遮音機能を併せ持つ室内ドア「SMA-TO」のラインアップを拡充し、引戸タイプの「SMA-TO引戸」を追加した。

同社が「SMA-TO」を開発、製品化したのは約7年前。開発のきっかけは2003年の建築基準法改正により、住宅の高気密化を背景にシックハウスなどを予防する目的で、換気設備の設置が原則として義務付けられたことだ。しかし、各居室に通気口がないドアを採用すると居室内の通気が確保されない。各居室を通気経路として取り扱うためには、開き戸の下部に10mm以上のアンダーカットを施し通気を確保することなどが求められる。しかし、これでは音漏れを防ぐことはできない。とくにトイレの音など、家族のお互いの生活音が気になるという声が聞かれた。こうした声を受けて「SMA-TO」を開発した。

同社が培ってきた和建具、障子の骨組みの加工技術を活かして、ドアの内部に空気が循環する独自の構造を採用することで、通気性能を確保。アンダーカット10mm以上の通気量を確保できる。また、通気口を確保しつつ、ドアに遮音材や吸音材を内蔵し、さらにドアが接地する上部と下部にエアタイト材などを施し気密性を高めることで、トイレの洗浄音や普通の会話、テレビ、掃除機などの生活音をささやき声レベルまでミュートできる遮音性能を持たせた。「通気か、遮音か、どちらかを実現したドアは存在するが、相反する2つの機能を両立させたドアは他にはない。トイレや寝室のドアリフォームに最適。生活騒音を遮りながら換気でき、快適な空間を創出する」(同社)。

同社は2012年に、通気機能と遮音機能を併せ持つドア構造について特許を取得し、2019年6月、片開きのみの対応だった通気遮音ドアSMATOに引戸タイプを加え販売を開始した。「そもそもドアに比べて引戸は、遮音性を高めるための前提となる気密性を持たせることが難しいため、構造を見直し、気密性を高めるところから取り組んだ」(同社)。

住宅だけでなく、高齢者施設やホテルなどでも気になる生活音を解消したいという要望は多い。とくに高齢者施設で採用の多い引戸に、通気遮音機能を付加することで、施設、ホテルなど向けの販売を強化していきたい考えだ。

ドア、引戸ともにオーダー対応で製作する。片開きトイレドア(00P、外開き、枠見込:W114mm×S15mm×L175mm)の設計価格は14万7000円。

引戸タイプの「SMA-TO 引戸」。施設、ホテルなど向けの販売を強化する
通気の流れイメージ

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特集:

2030年住宅への設置率6割は可能か
初期費用、条件不利地域へのソリューション

国は2030年に住宅での太陽光発電の設置率6割を目標とする考えを示した。
現状の設置率は1~2割とみられ、非常に高い目標と言える。
100万円以上を必要とする「高額な初期費用」や、十分な発電効率を得るのが難しい「条件不利地域」といった課題があるなか、住宅事業者は設置率6割に向けてどのように取り組んでいけば良いのか──。
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