ポラスマイホームプラザ 共働き世帯に向けた分譲住宅
代行サービスなどハード・ソフトで家事負担を軽減
東京ガスの都市生活研究所の知見、提案をもとに共働き世帯に向けて家事負担軽減の工夫を随所に盛り込む分譲住宅の販売を開始した。新しい家事スタイルの提案が注目を集めている。
ポラスグループで戸建分譲住宅の企画・販売を手掛けるポラスマイホームプラザが「育実の丘 東大宮 サウスブロック」(埼玉県さいたま市)の販売を開始した。
共働き世帯が増加するなか、家族それぞれの家事負担軽減は住まいづくりの大きなポイントになっている。
今回の企画は、東京ガスの都市生活研究所の「共働き世帯の生活者の意識と暮らし・家事行為の実態調査」をベースとし、同研究所と意見交換なども行って具体化した。家事動線などの設計、設備の採用の工夫、家事代行サービスの利用などを組み合わせ、家事の負担を減らすだけでなく、子どもも含めて家事シェアを自然に進めることができる。
業界初の家事代行サービス付き
これらの提案を形としたのが2棟のモデル住宅である。
モデルプランA(11 号棟)では、2階に洗濯の負担を軽減するために、洗う・干す・しまうが短い動線で行うことができる設計を都市生活研究所の提案で採用した。室内干しができるスカイクリーンスペースから、直線状に配置したウォークインクローゼットに乾いた洗濯物をそのまましまえ、たたむ作業を省略できる。
また、モデルプランB(10号棟)では、家族で料理を楽しめるU型キッチンを中心としたDKを提案。広々としているうえに作業スペースも充実し、料理の家事シェアがスムーズに行える。
もう一つ、注目されるのが家事代行サービスを安心して使うことができる工夫。1階をパブリックゾーン、バス・トイレと階段のゾーンを超えて、2階のプライベートゾーンを分け、そのゾーンを仕切るドアにナンバーロックをつけた。家事代行サービスを頼む範囲を限定することができ、他人を家に入れることへの抵抗感を減らすことが狙いだ。イオングループの家事代行サービス会社であるカジタクのサービスを、月1回2時間を6回頼むことができる。家事代行サービス付き分譲住宅は業界初とのことだ。
そのほか、玄関からリビングに向かう間に設けた家族一人ひとり用の独立したロッカー、仕事や勉強ができるスタディコーナー、また、設備も宅配ボックスや外出中に来客対応ができるドアホンなどを設置する。
グランドオープンから1カ月半で30 組の来場があり、全13 棟中7棟が契約済みと、好調な滑り出し。来場者すべてが子育て中のファミリーと、家事負担軽減の工夫が強く訴求しているようだ。
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